入れ込んだところでカワハギの数釣りなんて超人級の人たちにはかないっこない。そんなこと百も承知だ。技で勝負する気はない。腕では明らかに劣っていても何かを起こしてくれるかもしれないのがへた釣り考案の愚策たちである。「特選 皮剥アサリ」にハギポンをいつもより増し増し。
数勝負なのでスーパーで買う人間様用のアサリでは大粒すぎるので、今回は特選 皮剥アサリという冷凍餌を使うことにした。約200粒入りで1730円だった。スーパーでアサリを5パック買うのとだいたい同じくらいの値段なので割高感はない。自分で剥く手間を考えればお得な感じすらする。ハギポンの配合はいつもの通りでグルタミン酸4:グリシン2:アルギニン2:アラニン1:プロリン2。自分で剥いたアサリだと剥き身汁がたっぷり出てハギポンが溶けるのだが、皮剥アサリは少し水分不足だったので、
昔買って使っていなかった御用液というアサリ締め液を振りかけてハギポンを溶かすことにした。真空圧縮器のマリネ機能を使ってハギポンをアサリに浸潤させて冷蔵庫へ。初めてのかみやチャンピオンシップへの出場だからといって、入れん込んでいるつもりはないのだが……なぜかいつもよりハギポンン増し増しになっていた。
ほかの愚策はいつもの通り。ハマれば抜群の集魚力を発揮してくれる炸裂ピカイチくんの赤と緑を持って行く。色の使い分け方はよく分かっていないので、基本は赤で、赤だと効きが悪い?と感じたら緑を投入してみる。数狙いだからといって釣り方は変えないつもりだ。ハギポンと炸裂ピカイチくんの集魚力を信じて、トラギスなどのゲストが付いてこない程度に底を切った宙でカワハギからのコンタクトを待ち、誘い下げて食わせる。第12回かみやカワハギ大会ではこの釣り方がハマり、ほとんどゲストを釣らずに魚信があったらカワハギ率90%以上という釣りができた。同じような状況だったら勝負できる? 目標は船中真ん中より上。
著者: へた釣り