あれも釣りたい、これも釣りたいと欲張っていたわりには淡路島釣行は釣場に恵まれなかった。でも、釣った魚は食えなかったが、ホテルで食べた魚は最高だった。今度行くときはちゃんとポイントを調べてホテルを選んで、自分で釣った魚をもっと美味しく食べてやるぅぅぅぅうううううう!!
宿泊したホテルは洲本市街地から少し南に下った崖の上にある。ホテルの前は海で桟橋になっているので、ここで釣りはできるのだが、水深は2メートルあるかないかといった小場。クルーザーの係留地になっているので底もほぼ平らで根らしきものは見当たらない。あまりにファミリー向けすぎて…釣れてくるのは小アジにイワシ、ベラ、ミニカサゴのみ。朝マヅメならひょっとしたらと期待したのだが、状況は変わらなかった。潮次第では30センチ級のカサゴの実績はあるらしいのだが……。
ポイントを変えればというご意見はもっともなのだが、切り立った海岸の崖の上、ホテルの送迎バス以外の交通手段がない場所なので……車を運転できないへた釣りに移動手段はなし。釣行前の意気込みはすっかり失せて、釣れる小魚を釣って時間をつぶすよりほかに選択肢はなかった。ホテルの仲居さんには「(洲本市街の)イオンの前の釣り具屋さんに聞けばポイント詳しいですよ」と教えてもらっていたのだが、洲本市街にたどり着くのにホテルの送迎バスに乗り、教えてもらったポイントにはタクシー?と考えると、面倒なので小魚でいいやっ!
てなわけで、淡路島で釣りをしたという気分ではないのだが、食べた魚は本当に美味しかった。海上釣り掘で釣ったマダイは天然ものですごく美味しかったし、タイの姿造りが1匹ど~んと乗った刺身盛りには新鮮じゃないと食べられないタチウオのお刺身が添えられていた。宝楽焼という海鮮の蒸し焼きにも小ぶりながらもマダイが1匹。さらにご飯まで鯛めしだったりして、淡路島で釣った魚に不満は残ったが喰った魚は文句なしの星3つ。ついでに淡路牛の石焼きステーキも絶品だった。
著者: へた釣り