北海道であれだけ釣り三昧をしたのだから翌週末くらいは大人しく家で静養してればいいのに…と自分でも思うが、剣崎沖のLTウィリーイサキに出撃。大ウリンボ9匹含む32匹とへた釣りにしてはまずますの釣果。それにしても暑かった。人間は暑さで死ぬことがあると身をもって思い知る。
来週は大阪に帰省するので、剣崎沖のイサキ釣りは今日を逃すと今シーズンは行く機会がなくなるかもと考えると、よく考えずに金沢八景・一之瀬丸に予約を入れていた。台風が沖を通過したせいでウネリが残るという予報だったため、この日のイサキ船はお客さん少なめで方舷4人と右舷胴でも釣りやすそう。釣り人少なめだった本当の理由は……剣崎沖に到着してから思い知ることになる。
船は猿島を越え、観音崎を越え、快調に走る。久里浜沖に至っても心配していた台風のウネリはなく、心地よい風を浴びながらの快適なクルージング。青い空とすこし低い入道雲なんぞを眺めながら、夏っていいなぁ~なんてことを考えていたのだが、左の写真を撮った30分後には夏はあか~~んと大海原の真ん中で絶叫することになる。
船は速度を落とし剣崎沖に到着。今日は不思議なことにイサキ船団ができていない。というか剣崎沖まで来ている船の絶対数が少ない感じ。ウネリの予報の影響ではないってことが、船が完全に停止した瞬間に分かった。暑い。風がないので蒸し暑い。そしてイサキ釣りは一日中、竿をシャクリ続ける。Tシャツは汗で重くなり、帽子のひさしを伝って汗が滴る。ものの15分で「死ぬ!」。軽く頭痛までし始める。船長によれば船上の気温は35度あったらしい。
船上も真夏だが、海の中も真夏になっているらしく。仕掛けを投入してもタナに到達する前に、竿先が跳ねるような妙な動きをして仕掛けが落ちていかない。ヤツである。イサキ釣りの最大の敵。ソウダガツオだ。へた釣りの自作仕掛けはソウダガツオに愛されまくって、いったい何匹釣っただろ? 20匹以上は釣りあげたし、10回くらいはハリスを切られた。船長の「夜光玉は全部取ってね」というアドバイスを聞いてからはいくらかマシになったが、ひょっとして今日はソウダしか釣れないんじゃない?とすら思ったぞ。
ソウダのいる水深10~13メートルのゾーンを抜けると、その下には高活性のイサキが待っている。この日のアタリウィリーは白系。指示ダナでシャクって静止すると結構いい確率でイサキの魚信が出る。サイズも20センチ以下はほぼいない。25センチを少し切るサイズがアベレージサイズで、28センチくらいの満足サイズの大ウリンボがときどき混じるというご機嫌な釣りに。後半潮が速くなり釣りにくくなったがそれでもポツポツとイサキを拾っていって、終わってみれば32匹。イサキはまだ元気だけど暑いしソウダが邪魔だし、30センチ超えという目標は来シーズンに持ち越してこれで今シーズンは終了かな?
著者: へた釣り