どうにもならないことなんて~♪ どうにでもなっていいこと~♪と思えるほど釣りを達観できてないへた釣りは、ウリンボ7匹+アジ1匹だけという貧果に、今の気分は、なんとかならんのかー!! ギギギ…。相当悔しい。達人のシャクリを一生懸命真似したけれど、全くなんともならなかった。
6月後半に54匹という自己最高記録を大幅に更新し、ちょっとはイサキ釣りも様になってきたかな?と思っていた。先週は24匹で、あれ?こんなはずじゃ……そしてとうとう、ツ抜けすらできない体たらくに。完全にふりだしに戻ってウィリー修行のやり直し。金沢八景・一之瀬丸から出撃した2012年の剣崎沖イサキの第6戦目。シャクリながら「なんとかならんのかー!!」と心の中で叫び続けた。
風向きと潮の関係から、艫寄り有利とは思っていたのだが、船宿に着いてみると、艫の方は埋まっている。仕方なく右舷の舳から3番目に釣り座を決める。左隣の人に挨拶すると、見覚えがある。いつも竿頭になっている達人さんである。シャクリ方を観察して勉強させてもらおう、いい席に座った!とこの段階では思っていた。実際はあまりの釣れっぷりの違いに惨めさが増すだけだったのだが……。
剣崎沖に到着して釣り開始。本日もイサキ船団はメインの根の周辺で密集体型を組んでいる。第1投。卦もなし。なのに、すぐ左横でさっそくイサキが釣れる。なんでぇ~~~。イサキはいる。ウィリーにも食ってくる。でも、へた釣りのウィリーには食ってこないというジレンマをこのあと延々と味わい続けることになる。横のバケツがウリンボ色で底が見えなくなっても、へた釣りのバケツには1匹しか魚がいないのだからどうしようもない。
達人のシャクリ方を真似してやろうと思って観察。最初の数シャクリは強めにコマセを振り出し、そのあとは小刻みにフワリと誘っている。イサキの食いダナを決め打ちして集中的に攻めているのも分かる。同じことをしているはずなのに、横は釣れて、へた釣りは釣れない。とうとう恥も外聞もなく「イサキ何メートルにいます?」と聞く始末。教えてもらったタナを攻めても……。この辺りからシャクリの掛け声が「なんとかならんのかー!!」になり始める。
魚信がなかったわけではない。結構いい魚信が3度あったのだが、3度ともハリス切れ。イサキじゃないよね……ワラサ? 沖あがりの数秒前まで「なんとかならんのかー!!」と頑張ってはみたのだが、ウリンボ7匹、マアジ1匹だけでギギギ…な気分。ちなみに達人さんは33匹で竿頭だった。トップが70匹を超えるような日ならなんとかなるが、イサキの活性の低い日は現状のスキルではなんともならない。
著者: へた釣り