へた釣りにとって一番釣りたい魚がクロダイなのだ。子供のころ釣った初めての大物と呼べる魚がクロダイだったし、釣りは考えて工夫することが大切と教えてくれたのもクロダイだった。GW伊豆合宿2012の3日目は、クロダイ狙ってウキコマセ。頑張れど頑張れどク~ロ~ダイは姿見せず。
朝4時30分に起床して即効で身支度して釣具を抱えて外に出る。昨日までの陽気と違いなんだか少し肌寒い風が吹いているので慌てて上着を取りに戻る。潮は長潮。あまり釣りによいとはされない潮であるが、干満の差が少ないため逆に潮が引きすぎて釣りにならないということはないはず。5時過ぎが朝の干潮。11時に向けてゆっくり潮が満ちていき、夕方の干潮は17時くらい。その気になれば1日釣っていられる感じだ。
堤防に立って足元を見下ろす。ゴロタはほぼ海面に没しており、これなら十分に釣りになる。上げ潮の場合はいつもなら内側のポイントを狙うのだが、いくらなんでも内側は大型クロダイが入ってくるには浅すぎる。勝負は11時以降の下げ潮の時間帯と判断し、堤防外側にポイントを作る。藻際にたっぷりコマセを打って、メジナを足止めし、払いだす引き波に乗せて本命のポイントに少しずつコマセを効かせていく。長期戦を覚悟し、朝ごはんを頬張りつつコマセを撒き続ける。
といっても、へた釣りの場合、竿を出さずにコマセだけを打ち続ける忍耐力はないので30分ほどコマセを撒いたら竿を伸ばす。本命ポイントにウキを流す。しばらくするとモゾモゾとウキが沈んで、本日1匹目の掌サイズのメジナ。本命ポイントは直接コマセを打ってないので、メジナはコマセに狂っているという感じではない。意図通りにポイントを作れているような気がして、頭の中はク~ロ~ダ~イ~、ク~ロ~ダ~イ~!!
クロダイが釣れるときは、本命ポイントでぱったりとメジナが食ってこなくなる。こんなにウキを流しているのに魚信がないなんておかしいな?と仕掛けを回収してオキアミがそのまま残っていればチャンスタイム。ウキを流しているポイントには絶対に直接コマセを打たず、コマセに狂っていない微妙なメジナの魚信(モゾモゾとウキが沈んで、ゆっくり戻ってくることが多い)を取ってチャンスタイムをじっと待つ……じっと待つ…じっと待つ…ちっともチャンスは訪れない。
クロダイの代わりにやってきたのが小イワシ?と思われる小魚の大群。水面がキラキラし始める。引き波に乗せたコマセは確実に魚を呼び寄せている。イワシの大群なんて海は夏に向かってるんだなぁ~と思っていたら、ウキが沈み手元までグンッと引き込む明確な魚信。アワセも決まったが、クロダイの重量感はない。藻やテトラに向かって勢いよく走っていく。堤防では満足サイズの28センチのメジナ。メジナもこのサイズになると掛けてからのやり取りが面白い。ほかにも27セン.チを追加し、25センチ以上だけで8匹。クロダイの姿は見れなかったが、満足したので17時少し前に納竿。
TSURIKENフォトダービー2012の指定どおりに写真を撮ってみた。応募するには10センチくらいサイズが足りないけどねw
著者: へた釣り