初冬のLTアジは型もそろうし脂も乗ってて最高!なんて原稿を書いたので、我慢できずに好釣果だった閃迅カワハギ9戦目の翌日、LTアジに連続釣行。子供1号を連れて、品川・中金から出撃したのだが釣果はさっぱり。アジ以外の魚の方がたくさん釣れた。いいことばかりはありゃしない。
中間テスト開けの子供1号が暇そうにしていたので、この時期の東京湾のアジは大きくてしかも美味しいという話をすると、「行きたい!」と即答。へた釣りに否はない。というわけで、へた釣りにとってLTアジ&ファミリーフィッシングといえば、この船、家から近くて船長さんがいい人の品川・中金より出撃。増尾船長に「型のいいの出てますよね?」と確認すると、「本牧の壁前で潮止まりの時間帯が狙い目」とのこと。
船は本牧目指して北品川を出港する。アジを釣るには凪すぎている?という不安はあったが、活性が低ければリアクションで食わせればいいやとこの時点では楽観。増尾船長もLTアジなのにタモを2人に1本ずつ割り当てて、初冬の大アジにやる気十分。40センチのアジに期待が膨らんだわけだが……。
壁前のポイントで釣り開始。コマセを撒いてアジを寄せて、アジの群れが寄らないうちは、竿をビュンと跳ねあげてコマセを撒きつつカサゴ&イシモチ狙い。そうしているうちにアジが寄ってくるという計算だった。釣り始めてしばらくすると、へた釣りの後ろの席で、「デカッ!」という声。40センチアジが上がった。へた釣りの竿にも30センチのアジ。続けて30センチ弱がヒットする。
好調だったのはここまで。アジって群れでいるはずだよねと、その生態に疑念が生じるほどに間隔があく。コマセを撒いても撒いてもアジの群れがコマセに狂うというにはほど遠く、忘れたころに魚信があるだけ。置き竿にしちゃうと、コマセが切れてアジが遠のくと分かっていながらも、置き竿にしても変わらないんじゃない?って気分に。一度大きく竿が曲がって、「クロダイ? それとも50センチアジ?」とぬかよろこびはさせてくれたが、上がってきたのは東京湾で最も残念な大物…サメ。
へた釣りのアジの釣果は4匹だけ。子供1号も4匹。ほかに良型のイシモチ、小型のカサゴが本日のお土産。アジの刺身にイシモチのバター焼き、カサゴの唐揚げ……豪華な夕食にはなりそうだが、釣り足りないし、釣行の目的であった40センチ超えの初冬の大アジを釣ってない。サバを掛けてオマツリした子供1号の竿が根元の部分でボキリと折れるし、帰りに船のエンジンが故障して小型ボートに牽引されて帰港するというハプニングもあり、なんだか祟られているような1日だった。
著者: へた釣り