冷凍庫に保存してあるイワシや小型アジのフライの残量が少なくなってきたので、ザビキ釣りへ。急に気温が下がったため、どうにも釣果に恵まれず、小さな群れの中からポツポツとイワシを拾っていくという釣り。タイムセールのように一瞬だけだが、サヨリの群れが接岸し、うれしいお土産!
サヨリはサヨリウキと言われる特殊な投げウキを使って釣っているのを見たことがあるが……道具をそろえて専門に狙ったことはない。サヨリならアジとイワシでもたいして変わらないと思っていたのだが、食べてみると……サヨリストと呼ばれるサヨリ釣り好きが入れ込む理由が分かるほどに美味。刺身も美味しかったが、見よう見まねで作ったサヨリの大葉巻き焼きの旨いこと旨いこと。食べたいから釣る釣り物リストに来シーズンは追加しようと心に決める。
東京湾のサヨリのシーズンは冬~春。5月後半となるとシーズン終わりかけなわけで、釣れてくるサイズはいずれもサンマサイズで脂の乗りもよい。専門に狙っていたわけではなく、サビキの回収中、間もなく水面に仕掛けが現れるときに、いきなりコツコツという魚信。巻き上げ中なので、合わせずに巻き上げると……サヨリが付いていた。慌てて、手が汚れるのもお構いなしで、アミエビを手づかみで撒くw ほんの5分ほどの出来ごとだが、水面下1~2メートルにサビキを入れるとコツコツコツコツ魚信まくる。竿が硬すぎた(磯竿3号)ようでなかなか針がかりしない。群れを散らさないように小さくアワせていって、なんとかサヨリを拾っていくという釣り。意外と口が硬いので、竿先の反発で針がかりが期待できる1号くらいの竿でなら、サヨリの鯉のぼりができたのではないかと悔やまれるのであった。
著者: へた釣り