束釣りなんて釣果報告も出始めた剣崎沖イサキ。当たり年の気配に是が非でも行きたいと金沢八景・第3あさなぎ丸から。左舷舳の席を確保でき、久里浜に寄り道することなく剣崎に向かうとのアナウンスを聞く。大中小混ぜて50匹くらいはと気合を入れたら船が事故で一投もせず帰港。
始発を乗り継いで金沢八景駅へ。いつもは駅から一之瀬丸まで徒歩だが、今日はシーサイドラインで野島公園駅へ。野島橋を渡って徒歩3分で第3あさなぎ丸の船着き場に到着する。一之瀬丸の予約メールの件名の書き換え忘れなんてミスでイサキ船の予約が上手く取れず、急遽予約した船宿。代替わりして第3あさなぎ丸になってからは初めての乗船だ。残っている釣り座の札を見ると、金沢八景の法則で艫から埋まっており、左舷の舳が空いていた。舳大好きなので迷うことなく席を確保。オマツリを回避しやすく動画の撮影がしやすい舳が大好きなので気分は「今日は絶対釣れる」モードに突入した。
定刻通りに桟橋を離れる。舳2番の釣り人も一之瀬丸の予約が取れなかったから来たという人だった。アウェイ感も緩和された。船長からは「50分走って剣崎まで行く」とのアナウンス。苦手の久里浜に寄り道しないのもうれしい。釣り座の間隔は余裕があるとは言えないがショート仕掛けにしなくてもなんとかなりそう。ちゃんとシャクれれば時期的に束は欲張りすぎとしても50匹くらいは狙えるのでは、と腕を撫して、剣崎までの航路を楽しむはずだったが…猿島の手前で急にゴンと船が何かに乗り上げた衝撃。流木か何かかな?と周りと見渡すと、男の人の怒声を聞く。小船と接触していた。
海上保安庁に事故を報告しその辺りを旋回しながら事故を処理してくれる船の到着を待つ。事故の見分が終われば剣崎沖へ向かえるのだと信じていたが、海上保安庁の船はなかなかやってこず30分ほど経ってしまう。海に浮かんでいるだけという状態にそろそろ飽きてきたころに「桟橋戻らなくちゃダメみたい」という船長のアナウンス。船が桟橋に向かい始めると操舵室に近い人たちは竿を片付け始める。釣り中止というアナウンスはないままに桟橋に到着し、乗船料は全額返還された。帰る準備をしていると、海上保安庁の制服を着た人が4人やってきて船の見分&船長への聞き取りを始める。午後からイサキに再出船という雰囲気ではないので、止む無く家路につく。しかし…メールの件名書き換え忘れに続いて、事故発生で釣りできずって……呪われてる。
著者: へた釣り