土曜が時化模様だったため日曜にスライドして剣崎イサキ2021第3戦目へ。予報では風はさほど吹かず海は凪、雨は一日中降り続く。空がくらい方が活性が上がるイサキにはもってこいの天候だ。最近の釣果からすると50匹くらいはと目論んでいたが尺超え2匹のオマケ付きで今季最多。
3日ほど降り続く雨のせいで京急は横浜駅以南は速度を落して運行されていた。雨予報だったので今日は釣り人少ないはずという希望的観測を抱いての釣行だったが予想通り電車に竿&クーラー持参組は少なめだった。金沢八景・一ノ瀬丸に着いてみると、大艫が両舷とも空いている。大艫で釣れることなんて年に何度もないので、左舷の大艫に。桟橋で瀧本船長にご挨拶をすると「昨日は1日久里浜でできてトップ66匹だった」と教わる。久里浜のイサキ釣りでいい目に遭ったことがなく苦手意識すらある。ちょっと嫌な予感……。左舷は5人で定刻に桟橋を離れる。
走り始めると雨が顔に当たって痛いので個室トイレ前に避難し男性用便器を眺めながらの航路となる。観音崎を越えたあたりから「久里浜には止まらず剣崎まで行けぇ」と念を飛ばしてみたがそういう特殊な能力は持っていないので船は久里浜沖で減速する。久里浜沖には金沢八景出船のイサキ船が集結しており8時に釣り開始。タナの指示は「22メートルから16メートル」。50センチ刻みで12回シャクるがウィリーに魚が触れてくる気配はなし。頑張ってコマセを詰め替えてはシャクルのだが昨日66匹釣れたという活性はなし。何度か魚が触ってきた感触はあったものの掛からずで、久里浜沖では中型を1匹釣っただけで10時前に剣崎へ移動するとのアナウンス。やっぱり久里浜は苦手かも。
午前中の早い時間に剣崎に来たのは今季初めて。松輪の船を中核にイサキ船団ができていた。船長はいつものように船団の周りをぐるりと回って反応を探し始める。何匹かイサキが船に取り込まれるのを見たので剣崎の活性は悪くなさそう…と思ったのだが、何が気に食わないのかへた釣りの竿には魚信がなかなか訪れない。舳の方は釣れていた。へた釣りが釣れないときはだいたいあることを修正すると釣れ始める。シャクリの強さを弱くして、スティを3秒くらい取るようにするとポツポツとは釣れ始める。シャクリさえフィットさせれば魚の活性は悪くないようでダブル、トリプル混じりで釣れ始める。
久里浜で迷走し剣崎でも出遅れたが1匹掛かったらゆっくり巻き上げながら1メートルおきごとに小さくシャクって追い食いを発生させる。5本針でフォースを成功させて調子に乗ったと思ったらタナの上限でいきなり穂先を乱暴に持っていくパワフルな魚信があり仕掛けの幹糸を切られる。クッションを付けるべきかと迷ったがそんな魚信がそうそう何度もあるものではないと仕掛けを付け替えてウリンボと戯れていたら再び……仕掛けを幹糸で切られてしまう。竿の弾力でいなそうとしてもハリス1.5号では無理と悟り、次に大物の手応えがあったら竿を送ってドラグを出してやろうと決める。三度目のチャンスが訪れるとは本気で考えてはいなかったが雨の日特典なのかもう一度大物の魚信。ドラグを出して巻けるときに巻いて、また引き出されてを繰り返して上がってきたのは36センチの今季最大のイサキ。でっぷりと太りいかにも脂が乗っていそうだ。
さらにもう1匹32センチの尺超えイサキを釣りあげたが32センチだと難なく巻き上げることができたので、逃がした魚はいずれも35センチ級のイサキかもと考えるとすごく惜しいことをした気に。最後までポツポツとは魚信を出し続けることはできた。剣崎ではウリンボサイズも混じり始め、まだそれほど多いわけではないが海面近くで油断しているとソウダガツオが食いついてくることも。本日の釣り結果はイサキ47匹(尺超え2匹、中型14匹、小型31匹)。数釣りも型狙いもと二兎を追える時期はいつまで続くかな? 数釣りシーズンはすぐそこまで来ている雰囲気だ。
著者: へた釣り