釣りを始めて12年目にもなると初めて釣ったという魚とはなかなか出会えなくなるが、久しぶりに出会えた得体の知れない魚が初島沖で釣れたヒレナガカサゴ。毒々しい体表に食欲をそそられずリリースしたがぼうずコンニャクの市場魚貝図鑑では「非常に美味」との評価。しまったぁ~!!
カサゴ目ヒレナガカサゴ科ヒレナガカサゴ属の魚で房総半島から種子島の砂底に棲むとあったが、釣れたのは初島沖のイサキのポイントだから底は岩礁だったと思う。海面で姿を確認したときは「なんだカサゴか」と認識したが、針を外そうとするとどうも感じが違う。体表が赤黒・オレンジ・灰の3色のまだら模様で、背ビレが大きくイズカサゴのように切れ込みが大きい。顔周りの棘からはこれまたイズカサゴ同様、白く尖った毒棘のような物が見え隠れする。毒があるかもと針を外したら早々に海にお帰りいただいた。帰って図鑑で調べてヒレナガカサゴという魚だと知る。毒はないらしい。食味の評価で最も信頼できるぼうずコンニャクの市場魚貝図鑑で検索してみると「★★★★(非常に美味)」。マダイやカサゴと同じ評価である。しかも「全長20cm前後を手に入れないと作れない」ヒレナガカサゴの刺身は「ほどよいうま味と甘味があり、身がしまっていて食感もいい」と書いてある。釣れたのはヒレナガカサゴにしては特大サイズだったようで食べたかったぁぁああああ!!
著者: へた釣り