出船しないほどではないが風が吹く予報だし、昨日まで吹き荒れた南風強風によるウネリは残っているだろうしと、あまり条件がよくないことは承知していた。だから釣果が手硬い八景沖のLTアジを選んだ。よい予想は当たらないが悪い予感は的中する。アジは13匹だけと撃チ~~~ン!!
風の予報なので今日は空いているだろうという予想も外れた。金沢八景へと向かう京急品川駅のホームにはクーラー&竿持参組が多い。普段はあまり釣りに行ってないんだろう見受けられる装備の人も混じっており、こういう日は船上オマツリ騒ぎで一苦労するレベルで混む。一之瀬丸の午前アジ船のボードには席札が3枚だけ、いずれも一段高くなったお立ち台の席札だった。お立ち台での釣りにはだいぶ慣れてきているので、まぁいいかと左舷の舳の札を取る。片舷12人……横の人との間隔は船べりの穴1つなのでコマセが効きにくいとはいえ、オマツリを回避しやすい四隅は有利かも。
ポイントまで10分ほど走るというアナウンスがある。八景沖のいつものポイントではなく、少し北寄りのポイントへと向かう。反応はすぐに見つかった。しかも期待できそうな反応のようで、いきなりアンカーを入れての釣りとなる。指示ダナは「底から2メートルから3メートル」。タナも高いので期待しまくって仕掛けを投入。大潮で潮が速いので、ビシが着底してもすぐにはタナを合わせず、3メートル巻き上げてしばらく待機。ラインの入る角度が落ちついてからタナを合わせる。底1メートルで1降り、50センチ巻き上げてもう1降り、もう50センチ巻き上げてタナで待つ。……魚信なし。いい反応なのかもという予想は外れた。
アジ釣りでできることはとにかくアジの群れが船下に居着いてコマセの煙幕に突っ込んできてくれるようになるまで辛抱強くコマセを撒くことだけ。「船中型見た」とのアナウンスがあってしばらくするとへた釣りの竿も穂先がキュンと持って行かれる。潮が速いせいもありよく引くし重く感じる。25センチにはちょっと足りないかなという美味しいサイズで幕を開ける。それからしばらくはバリバリという食いはないが、コマセの煙幕と仕掛けをうまく同調させれば魚信は出せる。8匹目くらいまではすんなり釣れ、30匹くらいはいくかな?と考えたら失速した。
8時30分を過ぎたころから風が強くなりはじめ、ウネリにより船の上下動が大きくなった。お立ち台は最も影響を受ける。魚信は出るのだが全く掛からなくなってしまった。ウネリで仕掛けが海中で遊んでしまっており、仕掛けが張っていないので魚信は出るものの針掛かりには至らない。魚信があったら竿を少し持ち上げて海中で仕掛けを張るようにするといくらか針掛かり率は上がったが、魚信5回で1匹獲れるかどうかでは、もともと魚信がすごく多いわけではないので苦しい。赤タンをとにかく小さくして針に付けたがあまり効果なし。10時30分まで最初のポイントで粘ったが13匹。2時間で5匹しか追加できていない。
船はもう1カ所八景沖のストラクチャーの近くを攻めようとしたがクラゲ大量発生のため狙っていたポイントは攻められず、少し沖のポイントに移動して釣りを再開。ここでは一度も魚信を出せずに11時に沖上がり。左舷は壊滅的で13匹だとよく釣った方だと思うが、下船後聞いた話では右舷はそこそこ良かったとのこと。左舷はコマセ係になってしまっていたのかな? 予想通りの撃チ~~ン釣行になってしまったが、風の強さ、海の荒れ具合を考えると午前船にしたのは正解だったと思う。魚の写真が少ないのはお立ち台揺れまくりな上に風で仕掛けが手前マツリしそうだったから。
著者: へた釣り