今週末から北海道なのに、無理して行かなくてもと自分でも思っていたが、凪予報を見ると我慢できずに金沢八景・一之瀬丸から2015年のイサキ第5戦目。束に迫るような釣果も聞こえ始め、50匹くらいは狙えるのではと目論んでいたが、不運と不幸に見舞われて今季で一番凹んでるかも。
不運は電車で起こる。金沢八景へと向かう急行電車が横浜から上大岡に向かう間に減速しノロノロ運転。乗りなれた電車なので何かあったのは間違いないが、何があったかのアナウンスはない。井土ヶ谷駅を前にし完全に停止する。全く動く気配はなく、時間が経って行く。時計を見ると既に金沢八景駅に着いている時間。状況が分からないので船宿に連絡もできず。ひょっとしたら出船時刻に間に合わない?と朝っぱらからイライラする羽目に。どうやら井土ヶ谷駅で人身事故があったようだ。
金沢八景駅から船宿へと猛ダッシュ。集合時刻には大幅に遅刻だが出船時刻にはなんとか間に合う。席札を確認すると左舷のスーパー舳シートしか空いてない。今日は釣り止めて帰ろうかなって気分になっていると、瀧本船長がやってきて「へた釣りさんの席は取ってあります」とのこと。電車から遅れるって電話したのがよかったみたい。スーパー舳シートではなく右舷の前から3番目に座れることになった。忙しなく準備を済ませる。定刻から少し遅れて船は桟橋を離れる。スーパー舳ではなくなったが、両隣を確認すると……2人ともPE4号。潮が素直でオマツリが多発しないことを祈るしかない。
剣崎沖へと向かうと、海はウネリがまだ残っており、船がジャンプする感じ。スーパー舳シートじゃなくてよかったと胸をなでおろす。今日もイサキ船団の外周に合流して釣り開始。船の上下はあるが、止まってしまえば釣りにくいってほどのウネリではない。50センチ刻みスティ2秒(船が上下するときはスティ長めが有効なことが多い)で釣り始めるとすぐに魚信。追い食いを狙って、リールをゆっくり巻く。すぐに竿先がクンッと沈む。第1投でいきなりトリプル発生。いい感じ。今日はイサキの活性いいぞぉ!! とニヤニヤしてしまう。すぐに仕掛けを入れ直したが、ウィリーにイサキが触れている感触はあるのに針掛かりしなくて、あれ? 元気だったのは3匹だけだったのかな?
そして、それが始まった。ソウダガツオの猛襲。仕掛けがタナまで落ちないこともしばしばあり、掛かると猛ダッシュであっちこっちに走り回ってオマツリ地獄。どうもならない。ウィリーなのにみんなコマセ撒きすぎなんだよ!と心の中で悪態をついたが他人の釣りには干渉しない主義なのでイライラしながらも耐えるしかない。とうとう、PEラインが横の人の天秤の金属部に擦れてしまったらしく高切れでFLビシをロスト。イサキ釣りは5シーズン目だがビシをロストしたのはこれが初めて。ビシはなくならない物と信じていたのでちょっぴり涙目。予備なんて持ってない。船長から借りることになる。ビシみたいな物でも使う人のクセがつくようで、自分のビシの方がコマセの出方を調整しやすいってことを知る。
その後もソウダガツオが遊んでくれる。オマツリで他人を巻き込むのが嫌なので、ドラグをガチガチに締めてゴリ巻き。仕掛けが切れるようにする。確かにオマツリは減らせたが、これでは仕掛けがいくつあっても足りない。仕掛けは14個持って行っていたのに沖上がり20分前に全滅。船で仕掛けを買ってまで釣り続けるという気分ではなかった。一人早めの沖上がり。イサキは20匹だった。竿頭が40匹だったのでちょうど半分。ビシはロストするし、仕掛けは全滅するし、ダブルスコアで撃沈するしで、今季のイサキ釣行で一番凹んでる。ダイエット中でお酒は控えているが今夜は飲まなきゃ寝られないかも。
著者: へた釣り