2015年から4年連続で達成していた剣崎沖イサキの束釣り。5年目、6年目と記録を伸ばしていきたかったが叶わず。ソウダガツオの邪魔もなくチャンスはあったのだが、追い食い狙って数を稼げるウリンボがほとんど釣れず。25センチ超えお刺身サイズ7匹で満足感はあるのだが…。
昨晩は予定になかった大雨。大粒の雨がガラスを叩く音で何度か目を覚ました。朝、外に出てみると、結構な風が吹いている。船が出ないという風でこそないが、束釣りチャレンジである。少しでもコンディションがよい状態で挑みたい。風は金沢八景駅についても止んでいなかった。釣り座は一之瀬丸でのほぼ定位置になっている右舷の舳。右舷は大艫と2番目が常連さんで、ほかの4人は貸し竿のグループだった。へた釣りはお一人様席の舳に。気合のシャクリサポータを装着。船は7時半ごろ桟橋を離れ約50分かけて剣崎沖の松輪の根を目指す。気温は30度近くでまだ暑いが空というか雲の様子は秋っぽくなってきている。
8時40分ごろ剣崎沖に到着した。イサキの船団は3、4隻だけ。いつものように船団の周りをぐるりと回って食い気のありそうなイサキの群れを探す。先行船の様子はというとあまり芳しくはなさそう。倦怠感こそ漂ってはいないが、イサキが船中に取り込まれるシーンは見えない。こういうときは船がなかなか止まれない。ようやくポイントが決まる。船長からの指示は「水深18メートルから12メートルを探って」だった。50センチ刻みでスティ0からスタートし、スティ1で早速魚信。追い食いを狙って粘ってみたが何も起きずに単発でスタート。この日はとにかく追い食いを意図して発生させるのが難しかった。一荷は何度か発生したが偶然、ほぼ同時に食ってきただけ。最初のポイントはすぐに気配がなくなり、3匹だけでポイント移動。
次のポイントの指示ダナは17メートルから12メートルに。ここでちょっと盛り上がる。バリバリ食ってくるという活性ではないが指示ダナを何往復かしているうちに魚信が出、素直に針掛かりしてくれる。ゆっくり巻くだけでは追い食いが発生しないので、小さく鋭くシャクってみたり、魚信があったタナで動かさずにじっと待ってみたりしたが、追い食いはほぼなし。追い食いを狙うより手返し優先に切り替え、1匹1匹真心込めて巻き上げる作戦に。しばらくコマセを詰め替えるために仕掛けを回収しなくて済む時間帯が続いて11時少し前に最初のゴンズイ玉が完成した。イケスに移しながら数を数えてみると33匹。折り返しの時間でこの数では束釣りは相当厳しくなる。
イサキの活性は「少しよい」と「あまりよくない」の間をいったりきたりしている感じだ。次第に少しよいの時間帯が減っていき、イサキからの反応が途切れ始める。頑張ってタナを何往復かして1匹、2匹と拾っていくしかない。指示ダナの上限である12メートルくらいで食ってくるイサキが25センチ近い良型多数だと気付いて、数釣りから型狙いにスイッチ。29センチのタモを探すか抜き上げるかで悩むサイズも混じって、お刺身にできそうなイサキを7匹キープする。剣崎沖のイサキはウリンボサイズでも脂が乗っており半身の刺身にして美味しいが、さくどりできるサイズの方がお刺身で食べるとやはり美味い。
船長から「あと30分で上がっていきます」とのアナウンスがあっても2度目のゴンズイ玉は完成しておらす、目標の半分である50匹はさすがにクリアできているかな?という手応え。往生際の悪い人なので束なんて絶対に無理とは分かっていても最後まで諦めずにシャクリ続けたがペースアップすることなく、終了の時間に。35匹追加できていて、2019年剣崎沖イサキ最終戦は68匹。へた釣り家は「イサキは20匹まで」制限中なので、良型の物だけ持ち帰り、残りは沖の根に放流してきた。瀧本船長によると9月から本格的に乗合で出船するアミ五目のスペシャルゲストとして釣れるんだそうだ。
著者: へた釣り