八景沖アミ五目の目標として掲げた豪華刺し盛り5点盛り!!だが…八景沖の敵を宇佐美沖で討つことに。治久丸にカイワリ五目でプチ遠征した。目標はカイワリ含めてお刺身で食べられる魚を5種。ハタあたりが混じれば超高級刺し盛りの完成だったがそこまでは届かず。でも高級刺し盛り!!
仕掛けの製作が間に合うのかしらと不安だったが成せば成るものである。木曜日には宇佐美にプチ遠征できる目途が立ち、予約を入れる。風はほぼなく無風。潮周りは若潮なので潮がかっとんで釣りにくいという心配もなさそう。宇佐美沖では十五目釣りも達成したことがあるので魚種は豊富。カイワリだけでなくマダイにカンパチ、ハタ類など高級魚だってたくさんいる。あとは釣るだけ。こういう下世話にして食い意地の張った目標を立てると結果はよろしくないことが多いのだが…今回はなんとかなった。宇佐美の海は裏切らない!!
いつも通り8時過ぎ品川の東海道線に乗って宇佐美を目指す。熱海駅での乗り継ぎの悪さもあって到着時間は11時少し前。それでも集合時間は11時半なのでゆっくり歩いて宇佐美港を目指しても間に合う。午後カイワリ船は盛況で7人での出船。へた釣りの釣り座はほぼ指定席の右舷の舳。右舷の艫にはWasa名人の姿が。船長に水深を確認すると「70~100メートルくらい」とのこと。海の中は晩秋になりつつある。まずは網代寄りの水深70メートルで釣り開始。カイワリ狙いなので50センチ刻みステイ0の高速シャクリでスタート。あまり活性がよくないようでなかなか魚信がでない。ステイ時間を1秒、2秒と長くしていくとようやく魚信。本日釣りたい魚の1つであるイナダだった。イナダはステイ時間長めの方が釣れる。
網代寄りはいろいろな魚が釣れるポイントなので、カイワリに絞らずステイ時間長めのシャクリで魚種を狙うことに。イナダの10分後には重量感のある引き込みをする魚。さっき釣ったイナダとは違うし、カイワリっぽくもない魚の正体は30センチくらいの食べごろサイズのチダイ。さらにその10分後には今度はあまり力強さを感じない魚信があってホウボウが釣れた。すぐにもう1匹ホウボウを追加する。2匹目のホウボウはオキアミにではなくウィリーに食ってきていた。開始1時間で刺身3種盛りが完成。一人前780円って感じかな?
ホウボウを立て続けに釣ったところで船長から移動の合図。ゆっくりと反応を探しながら初島方向へと向かう。水深90メートルのポイントで釣り再開。このポイントでWasa名人が船中1匹目のカイワリを釣り上げる。船下にいることは確認できたので、ステイ0の高速シャクリで底3メートルから12メートルまでをシャクる。穂先を小気味よくグンッと持って行く魚信。イナダに比べ引きは軽いがスピード感があるのがカイワリの引き。間歇的に抵抗するカイワリとのやり取りを楽しむため手巻きで90メートル。サイズもまずまず25センチ級。少し間があくが高速シャクリで2匹目、3匹目と追加していく。15時の時点でカイワリ4匹。まだ2時間以上あるのでツ抜けは無理でもそれ近くはいくものと思っていた。
大失速する。潮が速くなってしまい、コマセとウィリーがうまく同期できてないとは予測できたが有効な対応策が見当たらない。時間が過ぎていく。1時間半ほどの沈黙ののち、ようやく魚信。2匹目のチダイだった。治久丸の午後船は太陽が沈んだらタイムアップ。そろそろ終了の時間である。ここまでカイワリ、チダイ、イナダ、ホウボウで4種盛り。3種盛り、5種盛りはあるけど4種盛りってあまり聞かないなぁと余計なことを考えていたら、5種めが襲来した。普段ならお邪魔虫扱いで釣れてもキンメの餌として進呈するヤツである。〆サバ用に1匹だけキープして宇佐美沖豪華5点盛りを無理矢理完成させる。カイワリがいるので一人前1280円でどう?
著者: へた釣り