2016年の漢字は「貰」だ。奇跡的に大会での入賞率が高くいろいろ賞品を貰えたというだけでなく、欲しかった物をご厚意で貰えたり、壊れて困っていた物を直して貰えたり、さらには新兵器を作って貰えたり、記念すべき魚を釣らせて貰えたり。貰うばかりで恩返しは…できてないかも?
本番に弱いとは考えてはいない。実力が伴わないので、ほかの人がいつもよりも本気で釣る大会では結果が残せないだけだと思っていた。2016年に限れば、実力のなさをカバーできるほどの運のよさがあったようで、7つの大会で賞品を貰うことができた。「サイバーショット船190MH」「沖釣り工房 アマダイ」「FUNETATSU ライトアマダイ195」という竿が3本。リールは「レオブリッツS400」と「幻風300TypeG」の2台。「クールラインIIS2000X」というクーラー。船バッグ、ペアワイングラスに無料乗船券を3枚。賞品をお金に換算したらいくらだろうというさもしいことは考えないようにしているが、結構な額になってるような気がする。おそらく今年だけのことなので素直に喜んでおくことにする。
へた釣りは万年金欠気味の人なので、欲しいけど買えない物がたくさんある。そんな窮状を見るに見かねてってことなんだと思うが、ブログに欲しいなぁと書いたら、あげますよと言って貰えたのがS藤名人特製の「船アナゴ125」という竿とY口番長が作成した「あべなぎさシール」。アナゴ竿は「おかげさまで9匹も釣れました」と報告すると「たったの?」とからかわれたが小突いて釣るというのがどういうことなのか分かる竿なので来年こそはツ抜けを達成…できる? 「あべなぎさシール」は非売品で船上であべなぎさに偶然会えたら貰えるというレアアイテム。行動範囲がすごく狭いへた釣りがゲットできる可能性はほぼゼロだったのだが、あべなぎさ大好きと書き続けてきたおかげで貰えることに。クーラーに貼ってあるとあべなぎさファンの人からいいなぁ~と羨ましがられるのがうれしい。
技術とか工作とかその手の作業が本当に苦手で、自分で修理するということは完全に破壊するということに等しい。世界で一番ゲロゲロで汚いリールになっていたエアドを修理してくれたのがU原工房長。壊れたリールの修理だけでなく定期的なオーバーホールメンテナンスも面倒をみて貰っているので2016年は手動のリールは一度も故障しなかった。上蓋が壊れたあべなぎさ号を修理し、元の状態よりも頑強に直してくれたのがドン・サイ~キ。折れてしまったプラスティックの凸部を金属に変えて貰って、上蓋の開閉に不安がなくなった。
カワハギ釣りの新兵器として好釣果をもたらしてくれた「炸裂ピカイチくん feat.アワビ貼りブレード」は、フジ製作の近藤丈一名人に、こんな釣り方をしたいとお伝えしたところ、「究極のピカイチくん」を作って貰えたもの。高輝度のLEDをノーマルピカイチくんよりも速く点滅させることで、動かしすぎずに寄せるというデカハギ狙いの釣り方にフィットするようになっている。これなしでのカワハギ釣りはもう考えられない。もう1つ作って貰えてうれしかったのが「餌トレイベース」というさん木ありの船べりにカワハギ用の餌トレイを装着するための道具。アサリの剥き身汁で股間を汚さずに済むので釣りへの集中力が増す。U原工房長に連絡すると手に入るのでさん木ありの船宿によく行く人にはオススメのグッズだ。
釣りに関してあまり他人の言うことを聞かないへた釣りだが、深場の勇者様に手取り足取り指導して貰えたアコウ釣りは釣ったのではなく釣らせて貰ったと認める。釣り方を押しつけられるのではなく、どうしてそういう釣り方が望ましいのかという理屈込みで懇切丁寧に説明してくれる勇者様は、へた釣りにとってシーバス師匠、カワハギ師匠に続く3人目の師匠となった。釣らせて貰ったと感じる魚がもう1匹。標津沖の座布団カレイは普段は行かない遠めのポイントまで連れて行ってくれた日陽丸の船長に釣らせて貰った記憶に残る1尾だと思っている。
著者: へた釣り