どうしてそうなるの?と言われても理由が分かっていれば対処している。へた釣りなんかに買われたせいで世界一汚いリールになり廃品同然だったエアドだが、U原工房にお願いしたら新品になって返ってきた。パーツも格安の物を手配してくれたおかげで予算内で仕上げてくれた。感謝!!!
昔から技術の実習って苦手だったよなぁ~っと思い出す。椅子を作れば足の長さが違うらしくてガタガタ。ハンダ付けは何度か基板にハンダゴテを近付けると焦げくさい臭いがして終了。結婚後もカーテンレールを作られない、ベビーベッドを組み立てるとネジがいっぱい余るなどして、妻からは地震が来たら何もできないから真っ先に死ぬ男と呼ばれている。人には向き不向きがある。どうして仕掛けだけは作れるのかは自分でも不思議だったりする。
問題のエアドだがU原工房に入院すると、問題個所が出てくる出てくる。人間に例えるなら多臓器不全で完全にご臨終状態。普通なら死亡診断が下されて終わりだが……U原工房では蘇生手術が行われた。修理の経過をFacebookで実況してくださったのだが、これが見ていて面白すぎる。ベアリングを外したらいきなりバラバラに砕け散ったり、レベルワインダーのガイドだけじゃなくてハンドルまで曲がっていたり。U原工房の技をもってしても部品の取り外しができないほど癒着していたり。そんな写真入りの経過報告を見てドキドキしつつ楽しんでいた。
部品も純正品ではコスト高になるところをベアリングなどは社外品の安い物に置き替えてもらい、予算内の3000円にきちんと納めてくださった。交換するパーツが届き、元あった部品をピカピカに洗浄し終えたら、組み上げるのはアッという間。メンテが苦手なへた釣り用にグリス増し増し仕様で仕上げてくださり新品同然の状態になった。ただし、U原工房からすると新品同然というにはまだ不満があるらしく、受け渡し時に「ハンドル回すと少し音出ますが…」と指摘された。これくらいの音で問題ありならへた釣りのリールは全部問題ありということになるので、気にならないwww
実は、U原工房には2台目の修理も依頼中。スマックレバーが戻らなくなった11スマックだ。こちらは世界一汚いリールに比べればいくらかマシのようで「わりと綺麗に見える」との報告が……ただし続く言葉は「けど、意外と…重症」。重症だけど、ご臨終してないだけエアドよりはマシ…って理解でいいのかな?
著者: へた釣り