生来ビビリな人なのであまり大きな病気や怪我をしたことがない。手術を一度も経験することなく58年と10カ月生きてきた。眼科の先生いわく「白内障の手術なんて抜歯より楽ですよ」とのこと。抜歯すら経験がないもんだからそんな言葉はちっとも心に響かない。でも…矯正視力0.2でもう限界。
釣りをしていて1メートルごとにあるPEラインのマークはほぼ見えていない。初島沖でイサキが釣れなかったときにタナが狂っているのかもとリールに顔を近づけて凝視しながら1メートルずつ糸を出してタナを合わせないとタナ取りに自信が持てなかった。シロギスの胴突仕掛けなどに使う回転ビーズに糸を通すのはほぼ不可能で拡大鏡を使ってもちっとも糸が通らず今季はシロギス釣りに一度も行けていない。作りなれたカイワリのウィリー仕掛けなら問題なく作れるだろうと高をくくっていたら、倍とまではいかないまでもいつもより5割増しで作るのに時間がかかり、事ここに至ってかかりつけの眼科に白内障の手術ができる病院への紹介状を書いてもらった。そのときの検査で矯正後の視力が0.2しかないと知って、そりゃ見えんわな~っと。
著者: へた釣り