しかしまぁ、TKBの決勝って必ずド貧果なんだよなぁ~っと、自分の技術と運のなさと心の弱さを嘆く。3匹合計長さが60センチを切ったことなんて、今季一度もなかった。なのに決勝がTKB寸55センチで終わるなんて想像だにしていなかった。どうしてそうなったのか? 一応反省くらいはしておこう。
今年主に使っている仕掛けはオモリから16センチ(枝間8センチ)に3本の針を密集させる宙釣り専用仕掛け。これを竿1本分頭上に持ち上げて、水平の位置(底から1メートルくらい)にくるまで叩き下げ、水平の位置からはオモリを平打ちさせるようにフワフワさせながら少しずつ誘い下げてオモリが着底するまで縦に探る。宙での叩きでカワハギの興味を引き、カワハギが食ってくることが多い底から1メートルの範囲はあまり激しく動かさずに良型が食いついてくるのを待つ。
良型のカワハギは餌を1つ食っただけでは満足せず、3つとも食おうと何度もアタックしてくると考えている。そのために針を密集させ、3つの餌で1匹釣るつもりで設計した仕掛けだった。実際、この仕掛けを使うようになってから良型比率が上がったという手ごたえはある(誘いが小さくなったので小型が釣れなくなった?)のだが、TKB52決勝では全く良型が寄ってきたという感触を得ることなく終わった。針間を広くしてもっと広い層にアピールすべきだったのかな? 周りで良型が釣れているのを見て、何度も仕掛けを付け換えようとしたのだが、決断がつかず結局餌を密集させた宙での釣りに固執してしまった。1の矢が通じないときに、2の矢、3の矢がないとダメだってことだと思う。一応、ほかの仕掛けも持っていたのに……。
超人さん、名人さん、達人さんの言う目感度だ、手感度だは備わっていない。基本方針はくわせて獲るだ。カワハギが幹糸に触れてくるザワザワという感触は100%ではないが大型(だと思う)に限れば取れる。くわせの間を作るためにフワフワを止める。もろもろの感度が不足しているので、掛けにはいかない。餌を吸い込んでくれるかどうかは運まかせ。口の中に針先が立った感触がガッと手元まで伝わってきたらアワセに行く。穂先が折れて以来、ザワザワやガッという手ごたえは取りやすくなったのだが、ザワザワからガッへと移行する頻度は落ちたような気がしている。
竿先が硬いので、食い込みが悪くなったのかも?と考えているのだがどうなんだろう。特にTKB52決勝の日のようにカワハギの活性がよろしくない日ほどカワハギが寄っているのに食い込んでくれないという傾向がある。某達人さんから「1234調子で宙釣りって方法もあり」と教わった。掛け合わせていく能力がないへた釣りの釣り方だと宙での釣りでも柔らかい竿の方がいいのかもと悩み始めている。食い込みがよくなれば掛かりどころもよくなり、最近のもう1つの悩み、良型ばかりがなぜバレる問題も解決するかもしれない。
昨年はハギポンの集魚力を信じて、仕掛けから集寄の類をどんどんなくしていった。それで釣果はそれなりにまとまったのに、「さらなる工夫でさらなる集魚効果を」と企んだのが裏目裏目に出ているような気がしてきた。ホタテ星には確かに魚を寄せる効果はあるが、アワセても絶対に(針が付いてないのだから当然)針掛かりしない。邪魔な魚信を増やしているだけに終わってしまっている。これがガッという針が立った魚信以外にはアワセにもいかないようになった(釣れる数が減った)一因でもある気がするので、ホタテ星からはTKB52決勝を最後に撤退する。
釣り方は変えてないつもりなのにTKB決勝のときだけ貧果に沈むという傾向が明らかにある。周りに上手な人が多いからとも考えられるが、練習釣行では名人さんに数では何倍も釣り負けていても良型だけはしっかり釣っていることが多い。となると…精神的に弱いと考えるしかないかも。決勝は周りが全員名人に見える。予選だとそこまでプレッシャーを感じることはないのに……。座禅でも組んで精神修行するしかないかもw
著者: へた釣り