自分のやってることに自信がないので進んで釣り方を話すことはないが、聞かれれば「僕はこうやっている」と話す。一之瀬丸の桟橋で「どうやって追い食いさせてる?」と聞かれた。ほぼ毎回3匹以上付けているのが信じられなかったそうだ。イサキの追い食いで「こうやっていること」。
7月中旬以降の数釣りシーズンはイサキの食いが立っている間に、いかに途切れずに針数コイノボリを狙い続けるかが勝負となる。コマセはほとんど撒かない。コマセを詰める時間すらもったいないから魚を外したらコマセカゴが空になるまでそのまま仕掛けを投入し続ける。10回以上コマセを詰めずに勝負できることもある。これだけで手返しできる回数が飛躍的に増える。針数追い食いが狙えるレベルに食いが立っているときにコマセを絞ると、イサキの食いが長続きする。カゴに詰まっているアミコマセの臭いだけで十分食ってくると思っている。
1匹目のイサキが掛かったら気を付けるのは仕掛けの張りを意識すること。ウィリーの基本であるシャクって止めるという動作でもそうだが、仕掛けが海中で張りを失っていると魚がウィリーに触れてきても針掛かりしない。追い食いの基本は仕掛けが張っている(魚の重みを感じる)ことを意識して可能な限りゆっくりリールを巻いてくること。指示ダナの上限までゆっくり巻く。これだけで追い食いは十分に狙える。
イサキが食ってくるタナが狭いときはちょっと難しくなる。仕掛けの張りを意識することまでは一緒だが、狭い範囲でなるべく多くの魚を付けたいので小さく鋭くシャクリを入れる。鋭くシャクってもコマセがそれほど減っているわけではない。コマセを撒くというよりはウィリーが鋭く動くことでリアクションバイトを誘発しているのではないかと考えている。魚が付いている状態でシャクって大丈夫?という不安はあるだろうが、イサキは口の周りが硬いので大丈夫だ。
著者: へた釣り