へた釣りに限れば数が釣れないから不調だとは感じない。「よっしゃ~♪」と掛けた瞬間に歓喜の声をあげ、「タモ~~♪」と嬉々として船長を呼んじゃうような良型カワハギ(と思われる)引きを2週連続でバラしてしまったことで、もしかして絶不調かも?とTKB52決勝前に悩みだす。
何が問題なのかと考えてみた。カワハギをバラす理由として考えられるのは、次の5つと考えられる。
1.針先が甘くなっていた
へた釣りに限ればこれはない。ベラでもトラギスでも大きな魚が釣れれば針を交換している。だいたい1釣行で針を40本~50本くらい使って、針代が馬鹿にならないなぁと考えているくらいなので、針先が甘いからバレたとは考えにくい。少なくとも爪に当てると滑るという針の交換目安よりもずっと早く針は交換している。
2.リーリング速度が一定ではない
720gの超大型カワハギを釣った前田俊超人は、そのとき電動リールを使っていたそうだ。テンションが一定で巻いてこられるので大型のカワハギを獲りやすいと解説していた。竹岡沖だと電動が必要な水深を攻めることはまずないので手巻きリールで釣ることになるのだが、テンションを一定に保って巻くには何に気を付ければいいんだろう。強く引きこまれたらリールを巻くのを止めて引きに合わせて竿を送っているのだが、これが問題なのかなぁ? バラシたのはいずれも強く引きこまれた直後だ。
3.掛かりどころが悪い
カワハギの達人さんたちの目にはへた釣りのアワセは遅いと見えるらしい。カワハギの口の中に吸い込まれた針が口の中に立って滑った合図がガッだと信じて竿を持ち上げるようにしているのだが、アワセが遅いせいで掛かりどころが悪くなっているのかなぁ? 無事タモに収まった28センチ以上のカワハギの多くはちゃんといいところに掛かっていることが多いので、一概にアワセが遅いとも言い難いし……悩む。
4.竿の持ち方が悪い
これはカワハギ師匠に指摘された。竿をちゃんと持っていれば竿が硬くてもバレることはないらしい。竿の持ち方については、以前にも柔らかく持てば取れる魚信の数が増えると教わったことがある。竿の持ち方に指導が入ったってことはやっぱり何か問題あるのかっ!? 柔らかく持てと言われても、ガンガン引かれている最中にどうすればいいのか、これまた悩み中。
5.リールを買い換えるべき
最近、調子に乗ってカワハギなんてドラグガチガチで十分だっ!!なんてことを考えていた。1回目のバラシはドラグをガチガチに締めていて発生した。2回目のバラシはガチガチから2クリック(AIRDなのでクリック音は鳴らないけど)分くらい緩めたがやっぱりバレた。巻き上げ中に滑る感覚はあったのに、急に引きこまれたときにドラグがうまく滑らなかった? いろいろガタがきているのでリール買い換えた方がいいのかな?
リーリングは急には上手くはならない。アワセだって悩むとせっかく釣れているカワハギを逃すことになりかねない。竿の持ち方は正解が分からない。リールを買い換える金はない。ないない尽くしのへた釣りだが秘策はある。「カワハギ亀甲(命名はデカッw船長)」をTKB52決勝で復活させよう。枝間6センチ以下にした仕掛けで釣ると、大型カワハギが掛かれば口に1本+体に1本ないし2本の針がスレ掛かりする。魚はほとんど抵抗できなくなり、釣趣は極めて悪い(カサゴを釣ってる感じになる)。29.5センチを2枚釣りTKB寸で80センチを超えた釣行まではカワハギ亀甲仕掛けを使っていた。魚とのやり取りが面白くないので封印したのだが、TKB52決勝でデカそうなのをバラしたくない。封印を解くことにする。
著者: へた釣り