状況に応じて仕掛けを使い分けるのがカワハギ攻略の糸口になりそうだと気づくと、仕掛けを作りたくて作りたくて我慢できなくなる。宙釣り用、砂地用、岩礁用、漁礁用の4つができた。この4種にカワハギの活性を掛け合わせるともっとたくさん必要になると思うがまずはこの4種で実験。
カワハギ仕掛けの幹糸を作るのは実に簡単。時間で比較すれば、1組作るのにウィリー仕掛けの10分の1、アジの仕掛けの3分の1の時間があれば完成する。コスト的にも大幅に安くなる。ハリス止め3つ+ハリス、ビーズ、サルカンだけで作れるので、1組200円以下で作れる。もう二度と市販の仕掛けを買うことはないような気がする。難しいのはハリス止めを幹糸に隙間なくセットすることだけ。それにしても細い針を使って落ち着いてやればそう難しいものではない。
へた釣りが一番使うことになるのが宙釣り用の仕掛け。市販の仕掛けでは針間が開きすぎていて、餌を1個だけ食い逃げされやすいと感じていた。この仕掛けに関しては枝間6センチも試してみたのだが、魚が餌に触ったあとでハリス同士がからむことが何度かあったので2センチだけ枝間を広げてみた。ハリス止めの位置は、0センチ、8センチ、16センチ。宙でフワフワと誘いを入れて吸い込ませるのを狙う。良型がかかると、残りの針がカワハギの体のどこかにスレ掛かりし、バラシも大幅に軽減できるという効果も。
宙で魚信がでないときは底に錘をつけてのゼロテンション以下の釣りになる。タルマセ~ハワセの釣りが苦手であまりいい目に遭ったことがない(=経験値不測な)のだが、市販仕掛けを参照にしながら、枝スの位置を5センチ、20センチ、37センチに決めた。上針の30センチくらい上にサルカン。サルカンの周辺に中錘を打つか、中錘付きの集寄を取り付けて10センチくらいずつ3回に分けてタルマセてという釣り方を想定している。ハリスは6センチなので30センチタルマセれば上針の餌も着底しハワセた状態になるはず。
漁礁ほどではないにせよ、「底がガリガリしてますよ~」という船長からのアナウンスがあったときに投入してみようと考えているのが、枝ス位置8センチ、23センチ、40センチの岩礁用仕掛け。下針の8センチという位置はゼロテンションで、底に餌が着いてない=根掛かりの可能性が低いはず。また、ベラなどの猛攻を少しでも避けるという効果も見込めると思う。ゼロテンションで待ってもだめなら少しだけタルマセてみる。岩礁には根掛かり注意の「ガリガリ」のときもあるし、「それほど根掛かりはしない」とアナウンスされることもある。
根掛かり必至の漁礁用の仕掛けは、枝ス位置、20センチ、30センチ、40センチにしてみた。底をトレースして、錘や餌が漁礁に擦れた感触があれば竿を持ち上げという釣りになる。根掛かりを避けるために仕切り直しになる頻度を少しでも減らすために上針の位置を思い切って上げてみた。漁礁では底近辺はゲストだらけ、カワハギは浮いていることが多いような気がするのでその対策でもある。作ってみて、これって波の上下で錘が安定せず、浮いたカワハギを狙えない時化時に宙を狙うのにも有効な仕掛けのような気がしてきたのだがどうだろう? 底を見失わずに済むような気がする。
著者: へた釣り