あまりいろんなことを同時に考えると頭も体もついていかないので、「この釣りの肝はコレ」と言語化できた1つのことに集中して釣り方を詰めていくことにしている。シロギス釣りの肝は何?とずっと悩んでいたが、たっくん名人から「聞いているタイミングで魚信を出す」と教わり、得心する。
名人さんたちはもっといろいろなことを考えて釣っているのだろうが、へた釣りはいろんなことを考えなくてはならないレベルに達していない場合、まずその釣りの肝要は何だろうと考えることにしている。最も大事なことさえ分かれば、釣果がそれなりにまとまるようになり人並みには釣れるようになる。人並みに釣れるようになればその釣りが楽しくなって、もっと釣るためのあれこれにも気付くようになってくる。肝要をつかみ切れていない釣りはいくつかあるが、シロギスは15年前にデビューしたにも関わらず、な~んにもつかめていない。
白内障手術明け第一戦はシロギスご機嫌で自己最多の75匹♪で同船したシーバス師匠ことたっくん名人から帰港時にシロギス釣りに関する考え方を教えていただいた。胴突き仕掛けの場合、たるませて、張って、誘いを兼ねて聞く。ここまでは合っていたが魚信を出そうと狙っているタイミングが全く違った。へた釣りは仕掛けを海中でたるませているときにシロギスが餌を吸い込んで魚信が出るものだと思っていた。これが間違いで魚信をだすのは張っている最中か聞いている間であるべきだと知る。張っている最中に魚信が出れば聞く動作に移行して掛けにいく。聞いている最中に魚信がでれば難しいことを考えなくても掛かってくれる。
シロギス釣りの肝要は「聞いているタイミングでいかに魚信を出すか」と考えるとよさそう。聞いている最中にちょうどシロギスが餌をくわえるように、どれくらいたるませるか、たるませた状態で何秒待つかを試行錯誤していく。へた釣りは20秒たるませていたが長すぎたようだ。そう教わると、プルルと手元に伝わってくる魚信はあるのに2~3割しか掛からないと悩み続けてきたことがこの釣りの肝要を理解できてなかったからだと分かる。たるませている最中の魚信は、掛かることもあるが掛からないことの方が多いそうだ。「聞いているタイミングで魚信を出す」ように試行錯誤していけば、何かが見えてくる気がする。
著者: へた釣り