どうしてそんなに竿を折るんですか?と言われても…折れる理由が分かるのなら、俺が知りたい。海明30-210が折れ、閃迅カワハギが折れ…何かの祟りか? 嘆いていても仕方ない。直すお金はない。閃迅カワハギ先折調子176をD.I.Y.修理した。来週のかみやカワハギ大会はこれで。
閃迅カワハギには先調子、極先調子、硬調の3種類がある。へた釣りが使っていたのはオールラウンドモデルの極先調子。2番目のガイドの上で折れた。TKB予選は折れたままの状態で釣ったのだが、宙でカワハギが幹糸やオモリに触れているサワッという感触が折れる前より分かりやすくなった。宙でフワフワさせて(一応平打ちを意識)、サワッという感触があったら誘い下げて掛けていく。なぜかこの釣り方だと穂先が折れた状態の方が、気配の感知、誘い下げの操作、アワセのタイミングともに上手くできるようになった。針掛かりしたあとも穂先が硬い分、ガッガッガッガッなカワハギの最初の抵抗がダイナミックに手元に伝わってきて面白い。穂先がガイド1個分ない状態の方が、へた釣りの釣り方にマッチしているのかも。「閃迅カワハギ先折調子176」を作ってみることに。再現性があれば、しばらくこのまま使い続けるし、次に買うべき竿選びのヒントにもなるはず。
竿の修理といっても、2番目のガイドを外して、トップガイドを付けるだけ。この作業は竿をよく折るので何度もやっていることなのだが、カワハギ竿の穂先の細さとガイドの装着の頑丈さに想像していたよりも苦労することに。
まずは、トップガイドから折れた穂先を外す。オレンジ色の装着部分を丁寧にナイフで削りとっていく。ガイドと穂先に巻きつけてある糸が見えればほぼ作業完了。ライターで折れた穂先部分を炙って、ペンチで抜きとる。ちょっとガイドが焦げちゃったが気にしない。
2番目のガイドも同じ手順で削って外す。慌てずに時間をかけて慎重に。力を入れすぎて穂先を折ってしまうと、「先折々調子」になってしまう。ガイドが取れたら、ヤスリを使って先端がトップガイドに入るようになるまで少しずつ削っていく。
瞬間接着剤でトップガイドを固定する。このとき、瞬間接着剤をトップガイドの穴の中にたっぷり流しこむ。挿入した穂先とガイドに隙間があると、そこに負荷が集中するので、隙間は接着剤で埋めちゃうつもりで。ガイドを挿入して溢れてきたら拭き取ればいい。乾くまで放置。
接着剤が乾いたら補修糸でガイドと穂先部を巻いて、補修糸を瞬間接着剤で固める。その上にうるしを厚めに塗ったら出来上がり。今のところこの方法で直した竿の穂先が折れたことはないので、強度的には大丈夫だと思う。現在、うるしの固まるの待ち。固まったらオモリをぶら下げてチェックする。
著者: へた釣り