大会参加者29人で本命が釣れたのは7人だけという名人、達人クラスをしても大苦戦していたアマダイ釣り大会。帰りのバスで「濁り潮のときは3~5メートル底を切って待つといい」と教わる。それって高すぎない?と思ったが、濁りの中にエサをいれてるよりもアマダイが釣れるんだそうだ。
教えて下さったのはYOKOさん。いろんな釣り教室に参加している勉強熱心な釣りガールである。実はカワハギ釣りでもYOKOさんの釣り方を参考にさせてもらったことがあり、本人が嫌がるであろうから口には出さないが、心の中でYOKO師匠とお呼びし師事していたりする。そんなYOKOさんが参加したアマダイ釣り教室も濁り潮に苦しめられたらしい。そのとき「ガン玉などは全部取り底を3~5メートル切って待つとよい」と教わったという。この釣り方で船中全員アマダイをゲットしたそうだ。2週間前の練習釣行で、デカッw船長にも「タナは3メートルがいい」と言われたのを思い出す。オニカサゴで剣崎沖に毎日出船しているデカッw船長は底が濁り気味ってことを知っていたってことかな?
水深80メートル以深を攻める釣りでは濁り潮、あるいは底潮が暗いと言われる状況で大苦戦をすることがある。アマダイだけでなく、オニカサゴや沖のウィリー五目でも思ったように釣果が伸ばせない。釣れてくる魚が明らかに変わる。サメが釣れるようなら濁り潮確定だし、サメほど極端でなくても、ワキヤハタ(シロムツ)、チゴタラ(ドンコ)、キントキなどが釣れるときは底が濁っており、普段の釣り方では本命はなかなか釣れないと考えてよさそう。羽田・かみやのしゃちょう船長は「水垢が魚探に映る」と書いていたので、ポイントに着いたら「今日は水垢大丈夫?」と聞いてみるのが底が濁っているかどうかを知る最も手っ取り早い方法かもしれない。
とはいえ底が濁っているからといってタナを変えて対処できるのはアマダイだけかな? オニカサゴでは深海ザメやギス(オキギス)が釣れるときでもタナを上げてという指示は出ない。ウィリー五目だとキントキは本命の1つだし、メダイやシロムツも立派な釣果なので、濁っているときは濁っているときに釣れる魚を釣れってことなんだと思う。濁りを嫌う魚がアマダイのように泳層を変えている可能性はあるので濁りの上までシャクってみてほかの魚が釣れないか試してみる価値はありそうだ。
著者: へた釣り