尊敬する超人・りょうさんの仕掛け作り教室のタイトルだけ真似した。へた釣りの書くことなので、釣れなくてもノー・クレームでw 平日に少しずつ仕掛けを作って、土日にその仕掛けで釣る。仕掛け作りはこうやって釣ろうという妄想上のシミュレーションなので、平日の気分はいつでも大漁だ。
仕掛け作り妄想シュレーション。これが大事。あまり工夫の余地のない釣りは市販の仕掛けで十分だと考えている。以前、LTアジ用の仕掛けを作ったが、工夫(=妄想)できることが少なくて2つほど作って挫折した。メバルやカワハギの仕掛けもいくつか作ってみたが、やはりあまり妄想できることがない。錘を黒く塗ったり、アワビ貼りブレードを作ってみたりは楽しいのだが、錘より上の部分を作るのは単純作業になってしまって、これも1釣行分だけ作って飽きてしまった。作りたいのは…アイデアばっちり、妄想たっぷり、強烈なインパクト第一印象でみんな笑顔になっちゃうような乙な仕掛けなのである。
アピール力なら船中誰にも負けないをテーマに作っているのがオニカサゴの仕掛け。作っている最中、船中誰も釣れてない状況で1人だけ入れ食いになっているのだが、実際はその真逆の結果になっている。でも気にしない。ハリスは6号。針はムツ針の17号。大型の魚を狙うときは内掛け結びで針を結んだ方が最後の一頑張りをしてくれるように感じるし、太ハリスを締めこみやすいと思う。結節強度をあげるために一工夫して、端糸に結びコブを作ってさらにもう一頑張りしてもらえるようにしている。オニカサゴだけでなくマゴチでもこの結び方をしているがチモトが切れたという経験はない。
仕掛けはサルカンから50センチの場所から親子サルカンを介して40センチの枝ス。その先に1メートルハリスを結んで先針を結ぶという至ってシンプルなもの。錘を底から50センチほど持ち上げると枝スは底から10センチくらいをヒラヒラと漂い、先針は海中に這っているのをイメージする。50センチくらいの幅でするどく誘うと先針も底を跳ねるって感じ。鋭く跳ねさせる誘いとフワフワと仕掛けを動かす誘いを混ぜてオニカサゴに餌の存在を気付かせるという釣りだ。時々大きく誘い上げてゆっくり落としていき、広範囲のオニカサゴにアピールするという竿の操作を繰り返す。根掛かりが酷いポイントでは底から錘を1メートル切って先針で勝負する。オニカサゴに餌の存在をいかに気付かせるかが勝負なので、ゴテゴテいろんな物を付けてこれなら誰にも負けないぜ、ケケケケッ!となるのが仕掛け作りの楽しみだ。
針にはエコスカートのオレンジと白を装着。さらに根魚ベイトのオレンジとピンク夜光を半分に切って針に刺しておく。エコスカートオレンジ+根魚ベイト・ピンク夜光、エコスカートホワイト+根魚ベイト・オレンジを組み合わせていろんな色でアピールする。身餌はエコスカートと根魚ベイトの間に挟んで装餌する。さらにチモト部にはケイムラに発光するだけでなく、仕掛けに浮力を与えてフワフワ漂いやすくなるムラムラ パイプを5センチほどにカットして付ける。ついでに夜光玉なんかもハリスに通しておけば、これなら誰にも負けないぜ、ケケケケッ! どうしたことかあまり釣れてないけど、気にしないぜ、ケケケケッ!
工夫(=妄想)の余地が大きいので作るのが大好きなのがウィリー仕掛け。イサキのときはいろいろな色の組み合わせを作って楽しむのだが、沖のウィリー五目はオレンジ、白、緑の3色の組み合わせが鉄板なので、この3色のウィリーを量産する。全長2.6メートルのウィリー3本針+空針1本仕掛けで70センチ、130センチ、190センチからウィリーの枝スを出して、末端にケン付きのチヌ針3号を結ぶ。枝スは10センチ。仕掛けを積極的に動かして釣る釣りなので、枝スは10センチが魚信を取りやすいし、想像している動きと実際に海中で動いている様子にズレが少ないような気がする。そんなこと気にする前にシャクリ方練習した方がいいんじゃない?と言われそうだし、ごもっともと認めるしかないが、妄想上のへた釣りはいつでも大漁の達人なのでそんなことまで気になるのだ。
思った通りに動いているようにということを考慮して排除したのが枝スの夜光玉類。枝スの間を遊動しちゃう夜光玉が水の抵抗となりなんとなく不自然な動きをしているような気がする。でも夜光パーツは欲しいのでチモト補強を兼ねてUVレジンで夜光部分を針とを一体化するようにしている。まずは、チヌ針の0.8号~1号を外掛け結びで結ぶ。このときキラキラ光るティンセルを3本くらい針に添わせて一緒に巻いてしまう。ティンセルの効果はそこそこありそうな気がする。続いてUVレジンの夜光をチモトの結び目に塗る。UVライトを当てて一度乾かして、UVレジンの蛍光赤で目を書いてみる。オキアミを餌にするとき目が付いているのが大事ってくらいだから、ウィリーにだって目があった方がいいような気がするからだ。
ウィリー仕掛けを作るとき、このUVレジンを乾かすという作業が1本あたり夜光で30秒、蛍光赤で40秒(なぜか赤の方が乾くのに時間がかかる)くらいかかる。この間、じっと針とライトを持ってというのは時間の無駄なので、ウィリーを同時に3本巻くなら3本ペンチを用意して輪ゴムでグリップを固定して使うのがいい。そのままウィリーを巻き始められる状態なので、ストレスが軽減できる。「ていねいに作ってますね」と驚かれることがあるへた釣り印のウィリー仕掛け。こちらは2013年の沖のウィリー開幕戦を除いて、そこそこ実績もあるので、自作仕掛けの中では一応自信作だったりする。
著者: へた釣り