4年ぶりに竿を新調し臨んだ2015年のカワハギだった。新しい竿は感度が大幅にアップし、昨年まで名人さんの話を聞いても何言ってんの?と分からなかったことが少し分かるようになった。カワハギの気配が分かることがかえって悩みになった。型狙いに徹し切れずどんどん悪い方向へ。
2015年全10戦の釣果を整理するとこうなる。
日付 | 数 | 最大 | TKB寸 | 備考 |
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9/20 | 9匹 | 28.2cm | 78.0cm | かみやプチ大会(2位、数1位) |
9/21 | 3匹 | 24.4cm | 61.5cm | TKBミナミ予選(予選落ち) |
10/3 | 18匹 | 26cm | 71cm | |
10/12 | 10匹 | 26.5cm | 62.5cm | |
10/24 | 8匹 | 29.2cm | 75.8cm | TKBミナミ予選(2位通過、数1位) |
10/31 | 4匹 | 22cm | 62cm | |
11/7 | 4匹 | 22cm | 62cm | 右横で32センチ |
11/15 | 5匹 | 27cm | 80cm | かみやカワハギ大会(右横で32.2センチ) |
12/5 | 2匹 | 26.5cm | 44.8cm | TKB44決勝 |
12/20 | 4匹 | 26.2cm | 62cm | 一之瀬丸感謝デー釣り大会(6位) |
いつもならリベンジだリベンジだと喰い下がるところだが、今季はもういいかなと撤収した理由……簡単にいうと何をやっているのか分からなくなったのである。
メタリアカワハギMMHを始めて使った初戦で奇跡が起きた。TKB寸で争った型部門では2位だったが、数ではまさかの1位。これで完全に勘違いをしてしまう。感度抜群のメタリアカワハギMMHがあれば、数も狙えるんじゃないか? 去年まで分からなかったカワハギが仕掛けの周りに寄っているジリモゾとした感触が分かるようになった。カワハギを一度下向かせて掛けに行くという、穂先に魚信がある前に先手を取って魚信を出しに行くという釣り方ができるかもと勘違いをしてしまったわけだ。
2戦目は横がK泉名人だったのでノーカウントってことにして、3戦目で今季最高の18匹。胴の間で竿頭だった。デカッw船長から「操船しながら竿先を見てたらカワハギのアタリを随分出してました」と褒めてもらえて、勘違いに拍車がかかる。昨年までと違って型も数もイケちゃうぜ!!と腕に見合わぬことを考えてしまったわけだ。でも、今季うまくいったのはこの日まで。以降7戦はまともな釣果を残せなくなってしまう。
その後上手くいかなくなった理由を自分なりに分析するとこうなる。型狙いの方が好きだけど数釣るのの楽しさも分かってきたので数も釣りたい。二兎追う腕はないくせにそんな欲張りなことを毎回やっていたのである。昨季までできていた魚信が遠くても宙で魚信を辛抱強く待つということができない。宙で魚信がなければオモリを底に付けて数狙いに切り替える。カワハギは数より型というポリシーを捨てて、TKBが始まってからずっと追い続けてきたテーマを見失い漫然と釣るようになっていた。
今季はカワハギや~めた宣言をすると、今年はまだまだいけそうなのにもったいないと言われたが、このまま釣り続けてもカワハギ釣りで何をすべきかを見失い続けるままのような気がする。一度完全にリセットして、カワハギは数より型に立ちかえる。TKBも、かみやの大会も一之瀬丸の大会も型勝負。TKBにしても1匹特大がいれば残り2匹はそこそこで船中上位狙いなら勝負できる。来季のテーマは「船中ビッグワンだけは絶対に釣る!」にしよう。今季はついに尺ハギを釣ることができず、なのにすぐ真横で2回も32センチを見せられたのが悔しすぎるw
著者: へた釣り