タチウオの炙りが食べたくてお料理バーナーを買ったのは昨年の11月。その後、カワハギ一途になってしまい、年が明けても使う機会に恵まれなかった。先週末のウィリー五目で小さいながらもアマダイをゲットし、ようやくバーナーに初点火できたのだが、火の通し加減が分からない。
自分で作るのは初めてだが、外食先で炙ったお刺身を何度か食べたことがある。記憶が正しければ、皮に少し、ほんの少しだけ焦げ目があって、身の部分は生のままという状態だったと思う。バーナーに点火。青い炎がノズルの先端から伸びる。手元のつまみで火力調整、ノズル根本部のつまみで火の形の調整ができると説明書にあったのだが、どの程度の火力でどんな火の形がいいのか見当がつかないのでそのまま使うことに。
耐熱容器にアマダイの半身を置いて、バーナーの炎を近付けて行く。一番避けたい失敗は、火が入りすぎて焼き魚になってしまうこと。炎の先端が皮に届くか届かないかという位置までくると、皮が焼け始めたようで少しずつ身が縮まっていく。焦げ目はまだつかない。皮際の脂が焼けているのが分かるはずと教えてもらっていたが、魚が小さすぎて脂が乗ってないせいかよく分からない。これ以上火を通すと身が縮まりすぎて小さくなっちゃうのが惜しい。焦げ目がつく前に炙りを中止。
炙り加減に自信はないが、それでも大いに期待して食べてみる……少し生温かいお刺身だった。炙り足りない? こんな小さな魚(22センチのアマダイ)を炙ろうというのがそもそもの間違い? 炙り具合をいろいろ試せるように、大きなアマダイをいっぱい釣ってこなくちゃと、よく分からない野望を抱いてしまった。
著者: へた釣り