年末年始は「会いに来るのが一番の親孝行」とのたまう母のご機嫌伺いに大晦日から2泊3日で大阪。午前中に母に会いに行ったら、午後はフリー。いつも通り呑んだくれ&食いだおれの予定だが、正月っぽいこともしたい。元日でもやっている居酒屋が多い天満周りで初詣の神社を探す。
天満なんだから、普通に考えれば大阪天満宮に初詣に行くのだが、住吉大社と並んで初詣の参拝者が多い神社のため、押し合いへし合いしながら本殿前の行列に並ぶことになる。それに天満宮といえば、試験合格・学業成就の神様。試験を受ける予定がないので、あまり有難みがない。天満宮で祀られている菅原道真公は、「梅(梅干し)は不漁をもたらす」という迷信の元になっている神様で、釣り人とは相性がよろしくない気がする。
天満周辺で大漁祈願にご利益がありそうな神社を探すと、堀川戎神社を発見した。蛭子大神(えべっさん)は、大漁祈願にご神徳があるとされている。大阪では「商売繁盛で笹持って来い」という景気の良い掛け声で知られる商売繁盛の神様でもある。本当は十日戎といって1月10日にお詣りして福笹(ふくざさ)を授かるのだが、1週間ほど前倒して大漁と商売繁盛をお願いしてくる。末社の地車(だんじり)稲荷は神様の使いが狐ではなく狸。狸が地車を曳く絵馬を奉納できるらしい。
著者: へた釣り