2025年最も印象に残っている出来事といえば、白内障の手術である。この数年、白内障の症状が進んで、釣りをするのがつらくなっていた。タナ取りに必要なラインのマークは全く見えず、船上で針を結ぶのもほぼ無理だった。手術後に眼帯を外してもらったとき、世界が「透(クリア)」で感動。
白内障の手術をしたのは7月8日・9日。手術は自体はそれぞれ30分もかからずに終了した。眼球にメスを入れ、水晶体を砕いて吸い出し、人工のレンズを入れる間、体に力を入れず、でも意識して目は見開いていなければならないという気持ち悪い時間だった。翌朝、眼帯を外してもらった瞬間に、「物には輪郭がある」ことを思い出した。すべての物が明るく、はっきりと見えた。茶色く変色していたレンズを透明なレンズに交換した効果はすぐに実感できた。視力の回復を待って釣りを再開したが、ストレスなく見える快適さに驚いた。半夜釣りでもラインのマークがちゃんと見える。手術前は仕掛けを作るのも面倒になり、釣りを続けられるかと心配だったが、不安は払拭された。
還暦が近くなると体にいろいろガタがくるようで、糖尿病、痛風発作に続いて、内科医から言い渡されたのは「腎臓が弱っており、たんぱく質の摂取量を制限しないと透析になる危険性がある」だった。クレアチニンという数値が基準値を超えており、このまま手を打たずに腎機能が低下し続けると、将来透析が必要になると脅されたわけだ。糖尿病で糖質制限、尿酸値対策で酒量制限、そしてたんぱく質も制限となると…何を食べれば?というレベルでつらい。魚はたんぱく質なわけで…釣っても多くは食べられない。美味しい魚を釣って食べるのが楽しみなので弱った。2025年は釣っても食べきれないという理由でカツオチャレンジは中止することに。ほかに食べきれない釣り物は……下手なのであまりなかった。影響は、たまに束釣りすることがあるLTアジに行かなくなったくらいかな?
著者: へた釣り