白間津のシマアジのゲストで釣れているのがナンヨウカイワリ。標準和名にカイワリを含む魚には本家カイワリ以外に、ホシカイワリとナンヨウカイワリがいる。ホシカイワリは少し味が落ちると言われるが、ナンヨウカイワリはとても美味しいらしい。三重では「シマアジのオバ」と呼ばれる。
カイワリは40センチくらいまでしか大きくならないが、ナンヨウカイワリは80センチ近くまで大きくなる。カイワリ(貝割)は貝や卵を二つに割って開いた形に似ているからその名が付いた。ナンヨウカイワリの体型は貝割というよりは少し体高の高いシマアジと説明した方が通じやすい。体側に黄色斑が散らばるのが特徴だ。三重県では「シマアジのオバ」と呼ばれているのを知る。シマアジの親戚みたいな魚だから「シマアジの叔母」なら素敵な呼び名だなと思ったが、そうではないみたい。三重の漁師さんの方言で似てるけどちょっと違う魚のことを「オバ」と言うんだそうだ。味もシマアジにそっくりで、刺身にしてシマアジとして提供してもバレないかもとのこと。
著者: へた釣り