主力リールが瀕死の状態になったら、「ちゃんとメンテしてる?」といろんな人からツッコまれた。ちゃんとメンテしていたつもりだった。でも、ちゃんとしてなかったから巻き上げ不能な危篤状態のリールが手元にあるわけで……慌てて持っているすべての両軸リールを定期健診してみた。
「ギア欠けてませんか?Σ(゚Д゚)」「こ、これは! もうお疲れ様的な感じですが…」「確実にベアリングは逝ってますね(^_^;)」「軸受けとスプールの軸の様子から内部も相当いっちゃってますね」……慰めというかお悔やみというかな言葉をくださったのは、皆さん釣りをよくする人たちなわけで、体調不良でお医者さんに行ったら即入院で手術が必要と宣告された気分。メンテはしていたつもりだが、メンテの方法が間違えていて、どうやら症状を悪化させていた可能性もある。
へた釣りが釣行毎にやっていたメンテナンスは、1.ドラグを締めて水道水で周りの汚れを洗い流す。2.クラッチを切ってスプールに水を当てながら糸を3メートルくらい引きだす。3.その後ドラグを緩めて乾かして終わり。4.何度かの釣行に一度はスプールを外してスプール軸の両端とクロスギア、メカニカルブレーキにグリスを挿していた。どうやら2.の工程に問題があるらしく、「中途半端に水をかけたせいで、スプール軸から機械内部に潮が入り込みそれが原因でサビちゃった」可能性が高いようだ。
この指摘には慌てた。へた釣りは所持しているすべての両軸リールで同じメンテナンスを施しているわけで……ひょっとしたら全部、瀕死の重傷でご臨終寸前になっているかもと強烈な不安が頭をよぎる。沖縄遠征などで一家4人に1台ずつ使うこともあるので、使用頻度に差はあれ、4台とも元気に現役でいてくれなくては困るのだ。というわけで、朝起きたらすぐに全部の両軸リールを引っ張り出して健康診断してみた。錆は発見されず、少しホッとする。
★バイオクラフト クイックファイヤー 300XH
へた釣りの東京湾での釣りで最も使用頻度の高いリールでPE1号を巻いてある。取りあえず少し多めにオイルを挿して綿棒で錆びをぬぐい取って、なんとか使える状態にまでは回復させた。6月3日に予定しているメバルの最終戦までもたせて、シマノにオーバーホールを依頼しようと考えている。クイックラッチ機能が搭載された次世代機がシマノから発売されるまで、なんとしてもこのリールを現役で使い続けたい。
★エアド 100R
へた釣りが最初に買った両軸リールで、PE1.5号を巻いてある。両軸リールの扱いに不慣れだったため、バックラッシュやギア抜け、いつのまにかドラグが緩んでいるなど両軸リールの初心者が体験する一通りのトラブルをこのリールで体験させてもらった。現在は長期遠征時などの予備リールとして使っている。特に大きな不満があるわけではないのだが、クイックラッチとドラグサウンドがないという理由で2番手になっている。
★スコーピオンMg 1000
シーバスジギング用に型落ちで半額くらいで購入した。PE0.8号が巻いてある。始終リールを巻いて、シーバスとファイトすることになるので、壊れてもいいリールをってことで買ったのだが、ハンドルを35㎜から51㎜に換装したことで、なんだか急に戦闘力がアップした。シーバスだけでなく、ほかの釣りにも使う頻度が増えていきそうな気がしているリールだ。
★スポルザ 150R
竿もリールも白で統一したいという子供1号の釣りガール的要望に応えて購入したリール。PE2号で使っている。さほど高いリールではなかったのだが、ベアリングが6つありスプールの回転性能がいい上に、ワンプッシュONクラッチで片手でクラッチのオン/オフができるなど、使い勝手はかなりよいリールだと思う。タマンの一荷なんて離れ業を達成した縁起のいいリールでもある。
著者: へた釣り