終わりよければすべてよしではないが最終戦で171匹釣って2016年もイサキの釣り方が少しは上達できたかなぁ~っと。上手くいったこと、ダメだったことをメモしておかないと1年後には忘れてしまっている。ちゃんと書き留めておきたい。来季も尺イサキをゲットし、束超えを達成したい。
2016年は剣崎沖イサキを8戦した。自分でも上手く釣れたなと思ったのは34cmで型◎。6月最多61匹で数◎釣行と、74回巻き上げてイサキ78匹…疲れたぁああ!!釣行、イサキ最終戦でなんと…171匹!!釣行の3戦。3釣行とも時合がくればほぼ途切れることなく魚信を出すことができた。時合に限れば横で釣っている人の倍以上のペースで釣ることができるのでこれは気持ちいい。では残る5戦はというと反省すべき点がいっぱいある。ウィリーの場合、周りの人のコマセの影響を受けるので自分の力ではどうにもならないこともあるが、悪い時は悪いなりにもう少し釣果を安定させるのが来季のテーマの1つだと思っている。
ウィリーでの釣りで難しいのはシャクり方ではなく止め方。竿先を下げた状態でほんの一瞬だけ鋭く竿を動かしてコマセを撒く。そのまま力を抜いて竿が水平になるまで持ちあげる。竿先が遅れて戻ってきて、水平の位置でピタリと止まると仕掛けは海中で張りを保てる。イサキからの魚信を逃さず取ることができる。この動きを正確に規則正しく行うのがイサキ釣りのキモ。カイワリやオキメバル狙いのウィリーとは違い、雑にシャクると釣果は目に見えて落ちる。イサキの活性が低く、少ない魚信を確実に物にしたいときほどシャクる(コマセを撒く)ことよりも止める(魚信を出す)ことに細心の注意を払うようにしたい。
アーム径1.2mmでアーム長25センチのLT用の天秤を使っている。この天秤ならウィリーにイサキが触れてくれば天秤が振動しPEラインを伝わって確実に手元まで魚信を伝えてくれる。イサキの気配を逃さず感じるためにクッションの使用を止めてから釣果がよくなった。イサキがウィリーに触れてきたのが分かればもうあと10センチだけ竿を持ちあげて仕掛けを張って掛けにいくなど、先手先手を打って対応できるようになる。終盤2戦(78匹、171匹)はクッションなしの釣果だ。問題は良型が来たら1.5号の仕掛けが切れてしまわないかってことだが、ドラグを緩めにすれば対処できそうな気がする。来季は最初からクッションなしで挑んでみようと思っている。
イサキ船で近くにいたら嫌だなというタイプが指示ダナの下限でじっくりとコマセを撒いてという釣り方をする人。指示ダナの範囲内のことなので文句のつけようはないがこれを複数人の仲間で並んでやられると大苦戦する。そんなときは数狙いは止めて型狙いに目標を切り替える。指示ダナの下部にはコマセでウリンボが寄っているのでその上のタナで勝負する。イサキの群れはピラミッド型になっておりその頂点に良型はいる。ピラミッド型ということは当然魚信が出る範囲は狭くなるが、今季最大の34センチも何匹か混じった30センチ級のイサキも指示ダナのほぼ上限で釣った。魚信が減っても上まできっちり探るのが型が欲しいときには大事。
仕掛けの実験はいろいろ行った。ソウダガツオがうるさい数釣りシーズンには超ショート仕掛けが優位だってことも実証できたが、さらにいうとソウダやサバが食ってこないならイサキだって派手めの仕掛けの方が好きなんだと思い始めている。最もアピール力が強いのは金針・ティンセル付き・チモトUV夜光。逆に一番アピールが控えめなのが銀針でほかに一切装飾なし。どっちに魚信が多いかというと、金針・ティンセル付き・チモトUV夜光の方が圧倒的とまではいわないが魚信の頻度が2~3割増しで多いと感じる。ソウダやサバなどに邪魔されない範囲でなるべく派手な仕掛けを用意しておき適切に投入することが釣果を上向かせると思うし、船宿仕掛けにはない自作仕掛けの強みを出せる。
追い食いの狙い方は何種類かある。活性がいいときは1匹掛かったタナでそのまま待っていれば2匹目が掛かってくれるのだが、そういう日はほとんどない。仕掛けを張りながら超スローにリールを巻いてくると追い食いが発生することもある。この方法は1匹目がバレにくいのでロスが少ない方法だが、針数を狙うほどには追い食いの発生率は高くない。針数コイノボリを狙うなら1匹目が掛かったら小さく鋭くシャクってコマセを少しこぼして追い食いを待つという方法が一番。小さく鋭くシャクったら仕掛けが張りを失うので少し竿を持ちあげる。持ちあげた分糸を巻き取りもう一度鋭くシャクるを繰り返して針数分の魚信が出るのを狙う。
著者: へた釣り