とにかくキープサイズに恵まれなかったメバル開幕戦2015。メバルはハリスを見切って口を使ってこないってことはあるにしても、目の前にエサがあれば必ずといっていいほど飛びついてくるカサゴが行方不明ってどういうことだろう? 特に大きなカサゴは船中で1匹もあがってなかった。
根魚であるメバルとカサゴは1日の移動距離は最大で200メートル程度とされている。カサゴに至っては1キロ以内の範囲で一生を過ごすとも言われている。釣り尽くしてしまったという状況でない限り、カサゴは大きいのも小さいのも絶対に1キロ以内にいるのである。これが堤防やテトラなら、前に入った人が釣り尽くしてしまったってこともあるのだろうが、川崎~海堡までいろんなポイントを探ってみて、良型カサゴは1匹も姿を見ずとなると、どうして?と考えてみたくもなる。
水温が低くなると影響を受けやすい堤防周りの浅場からカサゴが姿を消すという経験は伊豆で何度かしているが、東京湾の水温は10.5度くらいと安定している。生息する水深を変えたとは考えにくいし、30メートル近い深場も攻めているので、深い場所に移動していても捕捉できたはず。「潮が動かない時はメバルは口を使わずカサゴも釣れるのは小型が多い」という説を見つけた。瀬戸内海でメバル・カサゴ船を出しているからこと丸の船長さんの言なので、大型が出なかった理由はこれかな? 開幕戦の潮は小潮だった。
潮回りが小さいと大型のカサゴが釣れない理由というのが、どうにも分からない。カサゴは目の前にエサがあれば確実に食いついてくるという認識は、小型のカサゴには当てはまるが大型のカサゴには当てはまらない? それとも潮が緩いとエサをカサゴの住処に送り込みにくくなる? でも、それじゃ小型ならいくらでも釣れて大型だけ釣れないという説明がつかない。海底での潜み方が小型と大型では違うのか? 釣り慣れた魚のはずなのに意外と奥が深いかも。
著者: へた釣り