LTアジは最初の釣行で半日で64匹という入れ食い体験をしてしまったせいで、下手だってなんとかなる釣りと認識してしまう。その後、撃沈経験を何度もしているのに…反省したり研究したりせず、まぁこんな日もあるさと放置してきた。考えを改める。LTアジの反省文のようなメモを書き残す。
右の左も全く分からないうちに覚えたのがLTアジとシロギス釣りだ。両魚種とも何も分かってなくてもそこそこは釣れるため、上手になりたいという欲を欠いていた。ここにきて「そこそこ釣れる」では満足できなくなっている。特にLTアジ。リアランサーLTアジなんていう分不相応な良竿を買ってしまったもんだから、もうちょっと釣れてもいいんじゃない?という欲が出てきてしまっている。
ゆっくり誘い上げたり、誘い下ろしたりという釣り方がハマることもあるが、レアケースだと考える。基本は、タナの下でコマセを撒き、タナを決めたらジッと待つ。船の揺れに合わせて、少しずつコマセが撒かれている状態が理想だと思われる。船べりに体を預けて、仕掛けが船の揺れに合わせて上下するようにする。タナの下で撒くコマセは少量でよく、タナまでビシが来たときにちゃんとコマセが残っていることを意識する。ビシッと撒くのではなく、フワッと撒くが正解だと思う。
魚信があったら、竿を少し持ち上げて仕掛けを張るという癖がある。同じ片天秤+吹き流し仕掛けを使うウィリーではこの方法が有効だと信じているのだが、LTアジの場合は仕掛けを少し張るという10センチ程度の動きが針掛かりを邪魔している?と感じるようになった。魚信があってもじっと静止。一度食い損ねてもすぐにもう一度魚信が訪れるケースが多い。ここで仕掛けを不自然に動かしてしまうと二度目の魚信がなくなることが多い。また、向こうアワセで針掛かりさせた方が針の掛かり場所がよくバラシが少ないような気がする。
船中、ほかの人はアジが釣れているのにというケースでは、タナを10センチ刻みで探り直してみるといいようだ。特に指示タナの上下を念入りに探ってみる。10センチだけリールを巻き上げフワリと誘って静止10秒。この繰り返しで、アジが食ってくるタナを厳密に割り出すのがいいらしい。タナが分かれば底から何メートルかをチェックし次からそのタナをピンポイントで攻めるようにする。
潮が緩くコマセの出が悪い時は、コマセの入ったバケツに海水を少し注いでコマセをユルユルにしちゃうのが手らしい。ビシの目詰まりも起きにくくなる。弱く振ってもコマセがちゃんと出、竿を静止して待っている最中にもコマセがポロポロとこぼれる粘度にミンチを自分で調整する。コマセバケツの傾きを利用して、海水を溜めておき適宜混ぜて使うが正解? 特にコマセが乾いて硬くなりやすい夏場には必須のテクニックみたいだ。
錘とコマセカゴが一体になっているアンドンビシは40号なら40号でだいたい大きさは一緒なのだが、コマセカゴに錘をぶら下げるタイプならコマセ量を増やせる。「コマセカゴを大きくすれば」と何度か言われていたのだが、オマツリが増えそうで購入を見送ってきた。でも、タナで待ってコマセをポロポロと考えると、コマセ量多めで網目を少し大きくしたコマセカゴを使ってみるべきかも。
八景沖では枝スが15センチと短いLTアジ用仕掛けが有利というより、この仕掛けでないと魚信を出せなかった。中の瀬や横浜沖などでも短枝スが有利なのかどうかは、これから試してみるしかないのだが、仕掛けのストックに両方常備しておこうと決める。目安として八景沖で頻発したプルルッというアジの魚信があったのに針掛かりしないというパターンがあったら短枝スを試してみるでいいのかな? 試行錯誤してみるしかない。
著者: へた釣り