入手してから既に半年、やっと使った感想。LTアジ行きたいなぁと思いつつも他の釣りが楽しくって、行こうと思えばいつでも行けるLTアジはどうしてもまた今度となっていた。強風にビビって湾奥釣行を選んだおかげで「リアランサーLTアジ」に入魂。感度極上! 錘40号でビシッと決まる。
初代LT竿は「ベイゲーム ライトM190」。この竿との比較で書きたい。価格帯でいえば、リアランサーLTアジもベイゲーム ライトM190も2万円くらいの、中級者向けモデルだ。リールをセットしビシ40号を吊るした状態で水平に構えたときに感じる重さはリアランサーLTアジの方が圧倒的に軽い。自重が95グラムから78グラムに減ったという以上に竿の操作が軽快になる。ビシやラインが潮流を強く受けるとベイゲームの場合竿の半分くらいが少しねじれたようになって追随していたのに比べ、リアランサーだと竿の先端の10%~20%だけ斜めになるだけで竿全体が追随しないように感じる。調子は両方6:4なので、竿の長さが30センチ短いからこう感じるんだろうか?
竿が潮流の影響を受けず、持ち重り感がないことはコマセを思った通りに振り出しやすい。30センチ刻みでフワフワ、50センチくらい竿を下げてビシッと振り出す。どちらのシャクり方でもベイゲームに比べてリアランサーは操作しやすいと感じた。シャクリの最中に程よい抵抗を手元に感じつつ、それでいてシャクって止めたときに竿先が跳ねたり暴れたりしにくい。ビシがちゃんと水中で止まり仕掛けが張った状態になっているためシャクった直後の魚信が出やすい。リアランサーLTアジが40号のビシを使うためにチューニングされているおかげだと思われる。1日コマセを振り出す釣りなので、シャクる動作の正確さに集中しなくても竿が自動的にそこそこ以上に上手なシャクリにしてくれると感じた。
最後に感度。極上である。小さなアジの魚信でも穂先だけでなくちゃんと手元にまで伝えてくれる。取らなくてもいい小さな魚信まで取れてしまった証拠がヒイラギ。横で釣っていた船長にタナを確認して同じタナで釣っていたはずなのにリアランサーにはヒイラギが餌を突いている感触が伝わってきた。結果、船長が1匹も釣ってないヒイラギをアホほど釣りまくることになってしまった。感度がいいだけでなく、普通なら弾いてしまう小さな魚信をしっかり針掛かりに持ちこめているってことなんだと思う。その証拠にヒイラギだけでなく15センチ以下のアジの割合がほかの人に比べて異常に高かった。船長には「竿がよすぎる!!」とからかわれる。
著者: へた釣り