釣れなかったらどうして釣れないのか一応は考えるのである。2戦して3匹だけと全く調子の出ない2012年のカワハギ釣り。水温が高くてカワハギの群れが小さい状況への対処法を思いつかないと、2週連続で大会に参加する予定なのに検量までいけない可能性が……なんとかしたい。
踏んだり蹴ったり天中殺で大殺界だった開幕戦、ア~、エ~、ウ~、イィィィイイな母音連発でダメダメだった2戦目ともに、日が悪かったといえばそれまでではある。両日ともへた釣りが乗った船だけでなく、東京湾で出船したほとんどの船でカワハギの釣果が芳しくなかった。9月後半になっても水温が下がらず、カワハギの群れが固まるという気配はない。元気すぎて移動が速いカワハギの小さな群れから、ミスを少なく釣りあげていくテクニックが要求される。低活性の日なら確実に釣るってことがより重要になってくる。今週末の土曜日が大会前の唯一の練習日。試してみようと思っていることをメモしておく。
低活性の日はカワハギの魚信自体も少なくなるが、なんとかカワハギッ!という魚信を出すのに成功しても、リールを数巻きする間にバレてしまうという傾向がある。針掛かりが口の皮1枚とか、すごく浅いんだと思う。きっちり針掛かりさせられるかはコンマ数秒の差だと思われるので、人間の操作では(少なくともへた釣りには)難しいような気がする。少し硬めで9:1調子の閃迅カワハギでバラシが多発する場合は、竿を柔らかめで8:2調子のフィルダーカワハギに代えてみたら、バラシが減るかどうか、次回釣行でチェックしてみよう。竿が柔らかいってことはアワセの反応が少し遅れるってことなので、バラシ多発には効果があるような…餌だけ取られて終わりなら、閃迅カワハギに戻せばよい。
へた釣りは船中で一番激しくタタキを入れるのが好きだったりする。ウリャァァァァアアアって感じでタタキまくって、しかもタタキ続けている時間が20秒前後と長いため、横で釣っている人を唖然とさせることさえある。どうやらこれも群れが小さいときには逆効果みたいだ。タタキの幅を大きくとり、少しゆっくり目にタタくというのが、低活性時のメソッドらしい。ゼロテンションからタルマセ→聞き上げを少し速めに行うようなつもりで、これでタタいてることになるの?という速度でもいいようだ。低活性時だけでなく、潮止まりで魚信が遠いときもタタキのスピードを落とすとよいらしい。もちろん、ウリャァァァアア←→これでタタいてることになるの?の間のタタキの速度は無段階で調整できるので、魚信を出せて針掛かりさせられるタタキの強さを探るようにする。ウリャァァァァアアア、ウリャァァァァアアア、ウリャァァァァアアアという単調なタタキは封印してみよう。
昨シーズン、ちょい宙フワフワちょいタルマセという変な釣り方で、カワハギが餌に寄ってきたのを察知してからクワセるというカワハギ釣りの魅力に目覚めた。今シーズンもタルマセ→聞き上げを機械的に繰り返すのではなく、カワハギの気配を宙~ゼロテンション状態で察知して、今から掛けるぞ!と意識してからカワハギを釣りたい。でも、宙では魚信がほとんどないのが、この2戦の釣況だったりする。一方、ゼロテンションでじっと待つと微妙な魚信が多すぎてへた釣りの手の感度と反射神経では対応しきれない。宙からフワフワさせながら誘い下げることでなんとかへた釣りでも反応できるレベルでカワハギの気配を察知できないものかと……。「ちょい宙フワフワ誘い下げてタルマセ」という釣り方が通用するかどうか、次回試してみようと思う。
著者: へた釣り