カイワリのお刺身を食べるために釣りをしていると書くとさすがに嘘になるが、釣らなくては食べる機会がほぼないカイワリを釣るのが釣りを続ける動機の一つではある。1月も1匹だけだけどなんとかありつけた。ゲストのチダイ(ハナダイ)は鍋で、もらったカゴカマスは干物にして食べる。
カイワリの目標はいつでもツ抜け。釣行当日に1匹、翌日から3日間、毎日3匹ずつ食べることでお刺身で食べて美味しい期間に食べきれる。塩焼きにしたり干物にしても美味しい魚だが、お刺身で食べてこそのカイワリだと思う。今回は1匹だけしか釣れなかったでの一番美味しいと感じる釣行翌日にいただいた。祝杯とはいかないがせっかくなので藤娘 純米吟醸原酒 雄町と。脂の乗りが抜群のカイワリのお刺身はすっきりとした口当たりで旨みがある日本酒が合うと思う。
チダイ(ハナダイ)は冬のこの時期はあまり脂の乗りを期待できないので、アラからしっかりと出汁を取ってお鍋にして食べる。タイ科の魚は骨から旨み抜群の出汁が取れるのでこの食べ方ならオールシーズンハズれない。豆腐やえのきだけ、ネギなどと一緒に煮て、〆は寒干し麺(出汁を吸うのでオススメ)で作る鯛出汁ラーメン。これまたお酒が進む。
カゴカマスは開いて干物にする。お刺身でも美味しい魚だが背側に嫌がらせのように入っている骨が面倒なので、干物にして焼き身離れがよい状態にして食べる。脂の乗りがよい魚なので干物にすることで脂の旨みが凝縮されてさらに美味しくなる。白身のきれいな身が硬くはならずふんわりと焼き上げる。干物にして抜群に美味しい魚だと思う。干物の定番魚であるアカカマスよりも美味いと思っている。
著者: へた釣り