全く参考にならない物を何故書くかというと、来季オニカサゴに再チャレンジするときの自分用のメモ。遅々として上達していないが、それでもこ~かな、あ~かなというアイデアの素は少しずつ貯まってきている気がする。忘れてしまうともったいないので、2014年のオニカサゴ釣り方メモ。
2015年の目標は釣行回数と同じ数だけオニカサゴを物にすること。随分とささやかな目標だけど、それすら達成できてないのが今年の実状。そして1匹でいいから45センチ以上の大吉サイズのオニカサゴを釣りあげること。大きいのを狙って釣り分けるのは不可能な釣り物であると思われるので、運任せな要素が多い。良型のオニカサゴは1月に集中して釣れるという傾向があるので、2015年1月はほかの釣り物に浮気せずにオニカサゴ一途でやってみようかなと考えている。
オニカサゴは海底の岩礁帯に潜んで、餌が目の前を通るのをジッと待っていると思っていたが、どうも気まぐれなヤツである可能性が高い。目の前に餌があってもすぐに食わないこともあるし、海底をヒレを使って歩くように移動しながら餌に近づいていくなんて器用な一面もある。食いつく一瞬の動きは意外と素早いが、海底から大きく離れて餌に飛びつくということはなさそうな感じだ。
オニカサゴ釣りの肝は底近辺にうまく餌を漂わせることなのは間違いなさそう。底に餌が着いて針が何かに擦れるような手ごたえがある5センチなり10センチ上がベストのタナだと思われる。枝スを出す位置に親子サルカンを使わずに、回転ビーズ系のパーツを使った方が、このタナをキープしやすく上針だけでなく下針にもオニカサゴが食ってくる率が高いような気がする。タナは底から50センチから初めてみるとアタリハズレがないような。潮の速さによって仕掛けのたなびき方は変わるので、底を仕掛けが擦れている感触を感知してタナを上下に微調整するといいはず。
餌をヒラヒラさせるというのも、多くのオニカサゴ釣りの達人さんが大事だということ。カツオのハラモを薄くそいで、餌の先端部はほとんど身が残っていないように加工すると、魚信が増えた。皮さえあればいいという人もいるが、食い込ませるということを考えると、身も残っていた方がいいように思う。もう1つ大事なのは餌の横幅。大きいのを釣りたいという理由で欲張って幅の広い餌を作ったところ、魚信が減った。オニカサゴが目測で餌を一飲みできると判断するのは、餌の幅1.5センチくらい? 長さは10センチ以上あるくらいがちょうどよいと感じている。
誘いの基本は、とにかくマメに底を取り直すこと。急なかけ上がり、かけ下がりがポイントになるので、竿を置いてボーとしているとすぐにタナを外れてしまう。10秒~15秒に一度は底を取り直すようにする。タナを外れることがなくなるし、底取りの動作で餌が動くことによって、オニカサゴに餌の存在を気付かせる誘いになる。ときどき大きく竿を頭上まで持ち上げてオニカサゴに餌を見せようとしていたが、こちらは効果が薄いような気がしている。
竿を大きく動かすよりも、竿先を10センチ~20センチくらいフワッフワッと動かす誘いが効果的なような気がしている。あまり底の起伏が激しくなく、マメに底を取り直さなくても大丈夫なときは、タナ取りの間隔を30秒くらいに長めにとって、フワッフワッ誘いを入れてみる。誘っている最中に竿先にコツコツとくることが多いと思うのだが、どうだろう? 来季に検証してみるテーマの1つだったりする。
頻繁にタナ取り、フワフワ誘いをしようとすると問題になるのが竿。175センチの5:5調子の竿を使っているので、人並みには腕力があるつもりだが、1日誘い続けるのは正直つらい。テコの原理で考えると、支点となるのは竿の曲がりの頂点。先調子の竿に変えればかなり楽になる=誘い続けられる=オニカサゴが釣れるのではないかと。8:2調子で120号の錘が使える竿…ライトゲームBB TYPE82 H190を本命にもう少し考えてみよう。
釣れないと仕掛けに余計な物がどんどん追加されていく。へた釣りの業のような物なので、生温かく見守ってほしい。まずは集魚ライトの「鬼火」。これは効果があったと思う。リリースサイズまで含めて考えると、オニカサゴが釣れる頻度は明らかに上がった。サメが来ると言われたが、サメはナヌカザメが1匹釣れただけなので、サメよりもオニカサゴを寄せることに成功していると考えていいと思う。
真珠豆と呼んでいる大型の白系ビーズは仕掛けにほんの少しだけ浮力を与えるという点では効果があるような。フロート仕掛けというもっと大きな浮力材が付いた仕掛けも売られているが、真珠豆でほんの少し浮力を与えるだけで底スレスレに餌を漂わせやすいようになる。ムラムラパイプは、集魚効果という面では期待していた効果はない。でも、オニカサゴに針を飲まれてしまったときに、ハリス切れの危険性を少しだけ低減できると思う。
ほかにも、プニイカウェーブ+ケミホタルや餌を紫外線発光させる液など、いろいろ試してはみたが、劇的に魚信が増えるということはなかったような……ただし、タナ取りや誘いなどがしっかりできた先の+αを狙った余計な物なので、基本がしっかりできるようになってから、来年もう一度、効果があるのかどうか試してみようと思う。フサカサゴを釣ったのはプニイカ&御用液でなので、邪魔にはなってないことだけは確認できている。
著者: へた釣り