メバル釣りをちゃんとやってみようと決めた2年前に買った竿がメバル竿ではなくマゴチ竿だったという相変わらずの臍の曲がり具合。以来ずっとメバルはマゴチ竿で釣っていた。特に使いにくいとは感じなかったので、マゴチにもメバルにも使えるからなんてお得♪と思っていたのだが……。
エビ餌で釣る東京湾のメバル釣りにメバル竿は不要と思っていたし、買う気もなかったのだが、かみやフィッシングクラブ(KFC)の月例会でアイナメを釣ったら、不要だと思っていたメバル竿をもらえた。羽田・かみやオリジナルのメバル竿であるという。同船のメバルの釣り方の解説にこう書いてある。「アタリ出てもアワセず竿の柔軟性を利用して食い込ませます。ですので胴調子竿が必須アイテム」。もらった竿は穂先が軟らかい胴調子。軽く振ってみると、竿の真ん中より先が鞭のように残像を残してしなりまくる。同じようにマゴチ竿も振ってみたが、全く動きが違うことに驚く。
へた釣りのメバルの釣り方は、錘着底ゼロテンション~頭上いっぱいに竿をもちあげるまでの間を太極拳のつもりでゆっくり動く。錘を底に付けている時間は10秒から長くても20秒。エビは常時海中を上下にふわふわとゆっくり動いている。魚信は竿を持ち上げている最中に出ることが多い。その場合は竿を持ち上げるのをやめて竿先が入る(針掛かり確定する)まで竿を止める。強い引き込みがあったら手首分だけ送っていなす。この釣り方は、ひょっとして7:3調子で操作性のよいマゴチ竿だからできてたのかもと、ぺにょんぺにょんなメバル竿の動きを見て不安になる。
せっかく何かの間違いで手に入ったメバル竿なので使ってみたいのだが、不安点がいくつか。食い込みはメバル竿の方が優れているとして、果たして竿先にフルフルとくる前魚信がちゃんと出るんだろうか? 魚信だけでなく根掛かりの探知能力も落ちると思われる。エビを上下させて誘う釣りではなく、釣り方も竿にフィットさせる必要がある? Facebookで「胴調子のそれがメバル竿なんですよー」と教わった。メバル竿でメバルを1回くらいは釣ってみないとね。何事も経験。うまくいかなければ慣れているマゴチ竿に戻せばいいだけだし。
著者: へた釣り