美味すぎて食べるのに夢中になり無言になる食べ物と言えばカニだが、デカイワリ刺しだって負けてない。一切れ食べたら間髪おかずに次の一切れに箸が伸びる。小さくても脂のノリのよい魚だが、35センチ近くになると別格。表面がテカっており箸で掴みにくほど。夏のデカイワリは最強だ♪
デカイワリって狙って釣れるもの?と聞かれると、狙っては釣れないと答えるしかないのだが、こうではないかな?という仮説はある。尺超えのデカイワリはほぼ全部高めのタナで食ってきている。底から6メートル以下では釣ったことがない。今回の2匹も1匹目は底から7メートルで、2匹目は追い食い狙い中で10メートルより高いところで食ってきた。昨年釣った40センチの自己最大のデカイワリもずっとウィリーに魚が触れてくる感覚が続き、10メートルより上のタナで食った。デカイワリ狙いは高めのタナまでしっかり探るのが大事な気がする。へた釣りが船長の指示ダナより1メートル上まで探るのはその1メートルでいい目に遭ったことがよくあるから。魚の気配があれば、感触が続く限り上へ上へと誘い続けるし、追い食い狙いも底から12メートルくらいまでゆっくり巻くことにしている。
火曜日から人生初の手術&入院のため、釣ったその日の土曜日にデカイワリを1匹。その翌日にお気に入りの日本酒、文佳人 夏純吟うすにごり生と一緒にもう1匹のデカイワリをいただく。ラムネに似た爽やかな後口のこのお酒は脂のよく乗った魚との相性が抜群によい。へた釣り家の夏の美酒佳肴といえばこの組み合わせである。手術前日に飲酒はよくない気がするので本日は断酒。カイワリ刺しをちょっとだけいただく予定。
著者: へた釣り