1匹や2匹は仕方がない。釣れども釣れどもサバばかりでは……周りの人は「へた釣りのこと絶対にサルだと思った」に違いない。サバを避ける方法を知らなかったし、7月にあそこまでのサバラッシュに遭うとは想像していなかった。どこかの軍団のサルだって反省する。へた釣りだって……。
昨日の船上でのへた釣りの気分を表す漫画の1コマがこれ。「私のこと絶対にサルだと思ってるよ この人」(レナード現象には理由がある/川原泉)。サバの猛アタックに遭いながらも有効な手を打てずに、サバばかり釣りあげて肝心のカイワリは1匹だけと船中スソ。あまりのサルっぷりが哀れだったのか、カイワリを恵んでもらって、「お刺身増えてよかったぁ~」と嬉々として家路につく。昨日の自分を思い出すと、自分でも俺ってサル?と恥じ入るしかない。
どこかの猿軍団のサルだって反省する。へた釣りは反省したついでに勉強する。というわけでサバを釣らない方法を調べてみた。伊豆でのカイワリ釣りだけでなく、秋に向けて東京湾でも猛威をふるい始めアジ釣りなどで邪魔になるサバを避ける方法は調べておいて損はないはず。
1.仕掛けや針のアピール度を落とす
サバの猛襲中は仕掛けのアピールを高めるとサバを喜ばすだけのようだ。まず、発光ビーズなどを全部取る。次に針の色を金色を使っているのなら銀色に換えてみる。銀色でもダメなら茶色や黒などの針を使ってみるといいらしい。針を換えてもサバを避けられないようなら針数を1本ずつ減らしてみる。サバが1匹でも針掛かりすれば仕掛けは回収になるため、針数が多い=サバに食われる可能性が高いと考えていいようである。
2.コマセの出る量を絞れるだけ絞ってみる
絞り過ぎると本命の釣果に悪影響が出そうだが、コマセの煙幕にサバが突撃をかけてくるような状態になると、どのみち本命は追い散らされるだけなので、コマセを撒いてもどうしようもないってことみたい。カイワリやアジなどの本命より先にサバが寄ってしまう状況では、コマセはほとんど撒かずにじっくり勝負する。コマセの量はウィリーぐらい(=1シャクリで10粒が目安)でいい。サニービシだと下窓は全閉、上窓は1/4開けで。
3.シャクリはスロー系の方がいいかも
サバはルアーにも積極的にアタックしてくる魚なので、視界に入る動く物にリアクションバイトしてしまう性質を持っていると思われる。小さく鋭いシャクリはカイワリに口を使わせるのに有効なのだが……サバが釣れ盛るときはスロー系のシャクリに切り替えた方がいいような気がする。カイワリが釣れなくてもサバ以外の魚が針掛かりする確率はアップするはず。
4.サバが来ない底ダナで勝負してみる
船長から指示されたタナではサバだらけという状況のときは、指示ダナから下を攻めてみるとよい。カイワリでも同じ方法が通じるかは自信がないが、アジだとサバがわがもの顔で遊泳しているタナの下(ほぼベタ底)がアジの食いダナになっているという経験は何度かある。ただし、同船しているほかの釣り人よりも低いタナを攻めるのが条件なので、みんなが底でコマセを撒きだすと底までサバだらけになる。
5.サバ釣りが楽しくなるようジギングする
サバは餌釣りだと仕掛けはグチャグチャにされちゃうし、横に走ってオマツリの原因になるしであまりうれしくないけれど、ライトジギングの練習にはもってこい。ジギングロッドを持って行けばサバラッシュの時間帯を楽しく過ごせるのではないかと……。伊豆ならワラサなどの回遊魚も入ってくるのでサバと戯れつつクーラーに収まりきらない一発逆転大物ゲットを狙ってみる。
著者: へた釣り