冬に釣期を迎える根魚の1つがアイナメ。皮を付けたまま下ろして湯引きのお刺身にすると最高の白身魚だ。釣趣という点でも、針にかけた瞬間に首をブンブン振りまわしてファイトしてくれるので最高。東京湾でも投げ釣りで釣れたことはあるが、ブラクリ船が出てるなんて知らなかった。
アイナメは北海道に遠征したときに、60センチ超を狙って釣る。ジグヘッドに6インチくらいのワームを付けて、底をコンコン小突きながら釣る。竿先にブルルという生体反応があったら、少し糸を送ってから大きくアワセる。手元にゴンッと魚の重みが伝わり、針を嫌がるアイナメが首を振って逃げようとする感触が伝わってくる。根に潜られないようにゴリ巻きでファイトするのがたまらない釣りだ。ただし、北海道で釣れるのはウサギアイナメという種類。大型種なので引きは面白いが、味の方はアイナメより落ちるので、北海道の師匠は「アブラコ釣ってもな~」って感じ。
東京湾のアイナメ釣りは、ルアーではなく3~5号のブラクリ仕掛けで餌はイワイソメを使うようだ。ブラクリでのアイナメ釣りは東京湾の冬の釣りものとしてもともと人気があったようなのだが、魚影が薄くなったようで最近廃れ気味らしい。竿は2メートル前後で必ずスピニングリールで、と書いてある。キャストしてブラクリを根にコンタクトさせながら広く探る釣りなんだと思う。堤防からやるちょい投げブラクリを船からやるってイメージでいいんだろうか?
アイナメのブラクリ船は鶴見・隠居屋から出船している。最近では2月5日に0~7匹(21~37cm)、2月11日に4~10匹(23~36cm)と、大漁というわけではないが、満足サイズのアイナメも混じっているようである。京急線の鶴見市場駅から徒歩7~8分で、集合時間7時なので、電車釣行の射程圏内である。キャストやブラクリを操作することを考えると、キス竿よりもルアー竿で釣った方が面白いかな?
著者: へた釣り