「フォースマスター1000MK」に巻くPEラインを買いに行った。PE4号を300メートル。釣具店のPEラインの棚を眺めていると……同じ太さ同じ長さで値段は8倍の開きがあることに気付く。高いものほど高性能なんだろうけど……PEラインの選び方って何を基準に考えればいいんだろうか?
今回、購入しにいったPE4号の船釣り用の道糸だと、それほど大きな価格の差はなかったのだが、もっと細いPEラインだと、例えば、PE1号150メートルだと、安い特価品なら1000円で売られている。一番高いものだとルアー用と書かれた8000円のものまで。ルアー用、エギング用、テンヤ真鯛用と説明されているPEラインは総じて高価で、船の道糸用ってことで100メートル単位で連結されて売られているものは安い。同じPEラインでも性能が違うんだろうか?
PEラインは、ダイニーマというポリエチレン繊維から原糸を作り、それを撚って作るものらしい。何本の原糸を撚って決められた号数(=太さ)にするかは製品によって違うようで、4本撚りと8本撚りのものがある。「×8BRAID」なんて風に表記されている。4本撚りのものに比べると8本撚りのものは、伸びが少なく感度がいいだけでなく、リーダーなどとの結節部の強度が出やすい。
原糸にも加工の違いで、ひっぱり強度が強いものと弱いものがあるようで、「ハイパーPE」「マックスパワーPE」「スーパーPE」「ハイグレードPE」なんて風にPEの前にいかにも強そうな単語がくっついているものはひっぱり強度が強い原糸が使われており、値段が高い。カタログスペック上のひっぱり強度もハイパーだったりウルトラだったりしないものより高い。ただ…引っ張り強度何キロって言われても実釣でその差はよく分からない。
もう1つ分かりやすい違いがコーディングの有無。コーディングしてある方が根ズレにいくらか強くなり、結束強度も増す。また、撚りの間に汚れが入りにくくなるのでPEラインの耐久年数も上がるようなのだが、PEラインにフッ素コーディングしてコシを出しているので、そのゴワゴワとした感じを嫌がる人も多い。コーディングにムラがあるとその部分で高切れすることがあるようで、信用できるメーカーのものを選んだ方がよさそうだ。
で、釣り具屋の店員さんに船釣りに使うんだけど、どのPEラインがいい?と聞いたら、「キャストするわけじゃないから安いのをマメに換えるのが一番です」とのお答え。安い連結のPEラインを買ってタナ取り用のマークが見えにくく感じたら交換するのが一番お得だし、メンテフリーで使えるってことらしい。そこまで説明させといて、「フォースマスター1000MK」には相性に問題ないだろうという判断で「POWER PRO DEPTH-HUNTER 4号300m」を買ってしまったw
著者: へた釣り