1匹目のヒラメは何とか手にした。2匹目、3匹目、あわよくばもっと大きなサイズをゲットしたいわけで、宇佐美・治久丸のヒラメ釣りを復習しておく。25メートルのポイントから70メートルのポイントまで、根の荒さも異なるので、ポイントごとに少しずつ釣り方を修正するとヒラメゲットの確率UP?
下調べの段階では錘を底から1メートル切ってと覚えていたのだが、船長からの指示は底から50センチ。根がよほど荒いポイントでなければ底をほとんど切らないつもりで釣った方がいいかも。錘が底に当たった感触ははっきり竿から手元に伝わるので竿を持ち上げてかけ上がっている場所では根をかわしていくぐらいのつもりでいた方がいい。深場の漁礁周辺はときどき錘が底に当たるくらい底ベッタリでいいそうだ。
根が荒いということは急なかけ下がりもあるわけで、底を大きく切ってしまっては魚信が出る可能性が減る。竿を脇に挟んで水平な状態で魚信を待ち、30秒に一度くらいは大きく竿を持ち上げる。ゆっくり竿を下ろしてゆくのだが、このとき底に錘が当たるまで竿を下げる。竿を一番下まで下ろしても底に当たらないようならかけ下がってしまっているのでクラッチを切って底を取り直す。
魚信が少ないときは2つの方法を教えてもらった。1つは底に錘をつけてしばらく待ってみる。錘が底につくとイワシに掛かっているテンションがなくなるらしくイワシが激しく動く。これが誘いになるらしい。もう1つは5メートルくらい底を切って広い範囲のヒラメにアピールする方法。この方法で誘うと、11月くらいまではカンパチが食ってくることもあったらしい。
餌のイワシの活きが魚信の数を左右する。かといって弱らないように慌ててつけると逆効果。水中で作業するのもわずらわしいしかえって時間がかかる。イワシをつかんだら頭(目と目の間)を親指で抑えてイワシの頭の固い部分に針を刺し通す。孫針は背びれの後ろにチョンと掛ける。掛けたらすぐに水中に入れてあげよう。ポイント移動でバケツに戻したとき、少しでも弱っているようなら迷わず交換する。
アワセるタイミングは1匹しか釣ってないのでよく分からない。竿先がグゥウウと持っていかれたらちょっと聞いてみて、竿先がさらに持っていかれるようならゆっくりと竿を立てていく。とりあえずこれで成功したので、この方法で次回もやってみる。針掛かりしたときの最初の引きは強烈なので、ドラグを緩めにして糸を出す。ドラグは適正なドラグよりも3クリックくらい緩めておくといいような気がする。ヒラメが引かなくなってもドラグは締めない。巻き上げ途中や海面でいきなり抵抗を再開することがある。
最後にゲストの釣り方。カサゴ(カンコ)はヒラメを釣っていると勝手に釣れてくる。オニカサゴだけは狙わないと釣れないようで、錘の横に短い針を出しておけば釣れるよと教えてもらった。ボウズのがれの発想だが……餌は何?と聞きわすれた。まさかイワシをもう1匹泳がせるわけがないだろうし、身餌を持ち込まないとダメなんだろうか? それとも弱ったイワシを再利用? 次回乗ったときに聞いてこよう。
著者: へた釣り