ステファーノ一式買うしかないのかっ!!と、9万円の出費を半ば覚悟していたところ、カワハギ師匠から天の声。「自分なら柔らかめなら、極鋭1234買うかなぁ」。実売で3万円台半ば。2本竿持って船に乗り、状況によって使い分けなんて、達人っぽいことの真似事が現実味を帯びてきた。
カワハギ船に乗ると、達人さんたちはだいたい2本以上、多い人なら4、5本タックルを持ち込んでいるのを目撃する。どういう風に4、5本を使い分けているのかはへた釣りレベルでは分からないが、2本の使い分けなら分かる。宙で勝負の硬い竿と底で勝負の柔らかい竿だ。魚信が取りやすく掛け損じも発生しにくい宙からの誘い下げがただいま練習中のパターンなのだが、この釣り方では後半失速することが多い。お昼近くなるとカワハギの活性が落ちついて底でしか魚信がでなくなるからだ。タルマセ→聞き上げに釣り方を変更するのだが、やや硬めの竿「閃迅カワハギ 極先調子」では、掛け損じ、バラシが多発し、釣果を伸ばせない。カワハギに違和感なく餌を吸い込ませて、聞き上げで掛けていく底の釣りにはもう少し柔らかい竿が必要だと気付き、ステファーノに散財する決意を固めつつあったのだが……。
「AGSはかなり使いこなすのに苦労しますが、1234は素直な竿だと仲間内でも評判」とカワハギ師匠に教えていただき、ステファーノだと奢りすぎだけど、極鋭カワハギ AIR 1234なら買ってもいいよね。自分のタックルなのに「買ってもいいよね」と書くのは違和感があるだろうが、「極鋭は使ってても恥ずかしくない腕になったときに買いたい。極鋭使いで貧果だと…相当恥ずかしい」という先入観がへた釣りにはある。同じ理由でサクラの激シリーズもずっと気になりつつも買えない竿になっていた。カワハギ師匠が「極鋭で貧果、そんな人いくらでもいますよ…」と勧めてくれた柔らかい竿ってどんな竿かな?と調べてみた。
ダイワのカワハギ竿は穂先:穂持:胴:バットの硬さを5段階評価して並べた数字が型番になっているので、1234ということは穂先からバットに向けて少しずつ柔らかくなっていく、カワハギ竿らしくない7:3調子。同じ底狙いの「レッドチューン ボトム」が1354で9:1調子なので、よく分からなくなってくる。同じ底狙いでも釣り方が違うのかな? 1234の方が聞き上げでオートマティックに針掛かりし、バラシも少ない調子に設計されていることは想像できるのだが……。「目で魚信を取る」練習用にも1234はいいらしい。柔らかい7:3調子なので、カワハギが餌を吸い込んだ瞬間の小さな竿先の変化が認識しやすいそうである。
悩みは柔らかめと通り越してすごく柔らかい竿なので、カワハギ釣り用の竿として使いこなせるのかなぁ~というのが心配なこと。カワハギ師匠とご一緒したときにライトタックルでカワハギを釣り、「遊び」と言っていたが、カワハギ竿としては極端に軟調子の極鋭カワハギ AIR 1234での釣りは「遊び」に近いのでは?という疑問が……。1回試してみてから買うかどうか決めたいなぁ~と思うのであった。
著者: へた釣り