カイワリ釣りの大敵といえばサバ。カイワリとサバが同時に針掛かりすると、サバが暴れてカイワリが振り落とされ、カイワリがサバに化けることがよくある。ずっとこれに苦しめられてきた。サルと思われたくないから…サバを釣らない方法を考えてきたのだがちょっぴり光明が見えてきた。
ほら、俺が行ったら入れパク終わるやん釣行で、周りでサバがポツポツ釣れている時間帯でもサバを一切釣らずに、カイワリだけを4匹連続で釣ることに成功した。カイワリシャクリと呼んでいるシャクったらすぐに竿先を下ろして次のシャクリの準備に入る静止時間なしの釣り方をさらにスピードアップさせると、サバはウィリーに食ってこずカイワリだけが反応してくれるようになった。ウィリーの場合、シャクリ終えてリールを巻きながら竿を下ろしていく時間(1秒くらい)は海中で仕掛けが止まっていることになる。シャクっておじぎした竿先が水平に戻る前に竿を下ろしてリールを巻き始めると……海中で仕掛けが静止している時間を1秒以下にすることができる。この釣り方だと、サバが全くウィリーにアタックしてこなかった。
もともとカイワリシャクリをしたときはカイワリ以外の魚はほとんど釣れないという傾向はあった。クワセの間(海中での仕掛けの静止)がないと、サバもアジもカワハギも餌にアタックできないと考えたいのだが、どうだろう? カワハギは分かりにくいが、サバにしてもアジにしても針掛かりする前に穂先をフルフルと震わせる前魚信があってから穂先を引きこむ。カイワリだけが餌を咥えただけの前魚信を出さずにいきなり穂先をグンと持って行く。捕食の初動が違うのではないかと想像したくなる。カイワリの魚信が遠くなり静止時間を長くすると、サバ、アジ、カワハギなどが釣れたのだから、効果はあると考えるしかない。
サバ対策として、夜光玉の類を仕掛けから排除する、針数を減らすなどの手を打ってきた。これらの方法はフォール中にサバが食ってきて仕掛けを落とせないという状況では一定の効果はあった。仕掛けを落とすことに成功したあとは、サバが食ってこないように仕掛けを止める時間を短くしてみるというのがサバ避けの方法として正解なのではないかと思う。静止時間の短いウィリーにサバは食ってこないという経験、ウルトラ五目でもしている。周りでサバ祭りが発生中のときに一人オキメバルが入れ食いした。このときも静止時間を短くすることで、高活性だったオキメバルの方が先にウィリーに飛びついてきた。
著者: へた釣り