アマダイ釣りに3回しか行ったことがない人の「たぶんこうだ」なので、眉に唾をつけて騙されても笑って許す寛容な気持ちで読んでほしい。「タナの探し方」「誘い方」でたまたまうまくいった方法を次回釣行に備えてメモして残しておく。「ひょっとしたら」のバージョンアップ版のメモでもある。
なんとなくうまくいっている釣りの1つがアマダイ釣り。羽田・かみやで「高級魚なだけに“1尾の価値”にこだわった」釣りと紹介されているにも関わらず、3回行ってサイズを問わなければ今のところボウズをくらっていない。なんとなくうまくいっているからそれでいいやと放置しておくとLTアジのように迷宮に迷い込んでしまうので、うまくいった方法があったらまめにメモを更新しておこうと決めた。
オキアミ餌なのでゲストが多彩なのがアマダイ釣りの特徴。釣っていいゲストと釣ってはいけないゲストがいるとしたら、キダイは釣ってはいけないゲストの代表と考えるべきだと思う。仕掛けを2.2メートルで2本針と仮定して話を進める。仕掛けを底まで落としてまずは30センチ底を切る。次は50センチ、その次は1メートルとタナを取り直すたびに少しずつ底を切る高さを上げていく。
30センチ切ったときに釣れるのはヒメやトラギスのことが多い。50センチだと、1メートルだと釣れてくる魚が変わらないかチェックする。探しているのはキダイのタナ。1メートル底を切ってキダイが釣れてくるなら次は80センチくらい底を切ってみる。全くキダイが釣れなくなるというタナはないが、キダイばかりがバンバン釣れない、なるべく高いタナを探す。
2本針の2本ともが底にべったり這っていない。上針は底から少し浮いている状態がベストだと思う。それでいてキダイのタナを外れており、底べったりではない分、ヒメやトラギスの餌食にもなりにくいタナを探すのがアマダイ釣りの最初の作業だと考えることにする。底潮の速さによって仕掛けのたなびき方が変わりタナは変化するので、キダイばかり、あるいはヒメやトラギスばかりになったらタナの探り直し。どうしてもここかな?というタナが見つからない場合は、キダイばかりのタナより低めで妥協し、ヒメやトラギスが釣れる方を選ぶ。
タナが決まってもタナでじっと待つのは得策ではないように思う。まずは砂に潜っているアマダイを起こす(?)ために底をトンと小突いてフワと竿を30センチくらい持ち上げる。この動作を5~7回繰り返してみる。剣崎沖の場合、竿に伝わってくる底の感触が硬い感じがして、本当にアマダイが砂に潜っているのかどうかは…自信がないが、底を小突くとアマダイが反応するみたいなので小突くという誘い方は省略しない方向で考える。
小突き終えて最後に竿を持ち上げるときはフワではなくてビュン。コマセを目一杯振り出すときのようなつもりで強くシャクる。底に這っていた仕掛けが海中で跳ねるようなイメージ。オキアミを生きているエビのように跳ねさせるつもりで。竿を止めた位置は狙っているタナになるように調整すると、魚信の多くはこのビュンという動作のあとで発生している気がする。タナで止めるのは20秒くらいまで。
ビュンのあとで魚信がないときは、フワビュンさせてみる。仕掛けは海中60~80メートル。フワフワという誘いで本当に仕掛けが動いているのか不安になるので、フワフワ数回にビュンとこれまたオキアミが跳ねているような強めの(少なくとも天秤までは激しく動く)誘いを混ぜてみる。ビュンのあとで魚信が出ることが多い。これを3セットくらいやってダメならタナの取り直し。LTで錘50号にすると誘いがすごく楽になったぞ。
著者: へた釣り