沖のウィリーに行くともらえる10センチ角程度のオキアミブロック。その大半を余らせて海に放棄してしまう。もったない。世はエコの時代。Reduce (ゴミ削減)、Reuse (再利用)、Recycle (再資源化)しないとMOTTAINAI。というわけで余った餌を持ち帰りオキアミ加工に挑戦し3Rを実践だ。
エコに関心があるかというと、実はあまり興味ない。子供1号が学校からエコな標語を作る宿題で悩んでいたとき、「エコだエコ!! エコエコエコエコ うるさいぞ!」と教えて呆れられたことがある。エコが大事なのは分かるが、エコに関心のない人間は全人類の敵であるといわんがばかりの押しつけの激しさにうんざりしているのはへた釣りだけ? でもオキアミだけはもったいない。理由は簡単。餌代を安くしたいのと、自分で加工したオキアミで釣れればうれしいから挑戦してみた。
味の素でアミノ酸を添加して、オキアミの身を締め餌持ちを向上させる。アミノ酸は集魚剤の多くに入っていることから推測すると、魚の好物。魚の臭覚はアミノ酸に敏感に反応するらしい。ニンニクも集魚剤に含まれていることが多く混ぜて損はないような。最後に砂糖(シロップ)で不凍化してしまえば、市販の付け餌用オキアミと同じような物が作れるのではないかと……。
船でもらったオキアミはすぐにジップロックに入れて氷の入ったクーラーに保管しておく。溶けてしまってはオキアミの劣化が始まるので、急いでクーラーへ。
クーラーの性能にもよるのだろうが1日船に乗って帰ってくるとちょうど半解凍の状態になっている。ここで1度余分な水分は捨ててタッパーに移す。
業務用味の素。1キロ入って800円くらい。タッパーに入れたオキアミの上からたっぷり注ぐ。オキアミからはまだ水分が出るので、この時点では粉がたっぷり掛かっていればOK。あればチューブ入りのニンニクなんぞを加えてもいい。
冷蔵庫で半日~1日寝かす。オキアミから水分が出てちょうどいい感じ。この時点で既に解凍した状態よりもオキアミの身がしまっていることが触れば分かるはず。
ここからがちょっと面倒。付け餌に適したサイズで頭(目)がしっかり付いているものだけを選別して別のタッパーに移して並べていく。市販のオキアミのL~3Lサイズだけを選ぶわけだ。それほどたくさん見つからない。
シロップ液(グラニュ糖を水に溶かしたものでタダみたいなもの)に食紅を加えて薄くピンク色にしておく。
付け餌用に選んだオキアミがひたひたに浸かるまでピンクのシロップを注ぐ。シロップは凍らないのでこのまま次回釣行まで冷凍庫で保管。付け餌にできなかったオキアミはジップロックに戻して凍らせておけば撒き餌用に再利用できる。
著者: へた釣り