2011年のカワハギ釣りはシーズン中盤になりつつあるのに、なぜに今さらシーズン初期に有利な釣り方を調べたとかいうと、最近の東京湾カワハギのポイントが潮の流れの速い第二海堡になっており、ボトムを意識した釣りができず、宙層釣りでないと対処できない時間帯があるから。
ボトムを意識したクワセ三段活用ではなく、宙層を意識した方がいいときは、
1.餌取りが多く、底では餌が残らない
2.根が荒くて根掛かり多発で釣りにならない
3.潮が速かったり波が高くて底を攻めづらい
ベラやトラギスなどの餌取りの活性が高いシーズン初期が1に該当。根の荒さはポイントに到着してみないと分からないが、剣崎沖や伊豆などでは根の荒さに苦しむことがある。根が荒くなくても波の高さ、潮の速さがロッドワークで対応できる範囲を超えることがある。閃迅カワハギ6戦目の午後の第二海堡がこれに当たる。底では釣りにくいと感じたら、宙層に切り替えられるようになりたい。
宙層釣りの基本は、こんな感じ
宙層フワフワ 仕掛けが着底したらすぐに1メートルほど底を切る。この状態で錘を平打ちさせて誘う。錘が動かないで、ハリスだけフワフワと漂わせるようなソフトな動きを心がける。
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先魚信 魚信は餌にカワハギがまとわりついてくるようなフワッという手元への感触だったり、何度か餌を突いているような断続的なコッコッという感触だったりで出る。このとき無理に掛け合わせるのではなく、宙層フワフワを続けていると、餌が常時動いているため自動的に針がカワハギの口の中に触れる。
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本魚信 フワッやコッコッではなく、もう少し大きなカッ!という魚信を感じたら、竿をゆっくりと立てて乗せ合わせると、カッカーンなカワハギの手ごたえに変わる。
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誘い下げ 宙層での魚信はボトムに比べると少ない。宙層フワフワで誘い続けても先魚信がでないときは、カワハギに餌の存在をアピールするために底までゆっくり仕掛けを落として、もう一度1メートル底を切る。
この繰り返しでカワハギを乗せて行く。宙層で釣っている上手な人を見ていると、手元の位置を変えずに竿先を下げたり下ろしたりするのではなく、常時海面と並行に竿を構えて、臍の位置(誘い下げポジション)、腋挟み(宙層の誘いポジション)、頭上(乗せ合わせポジション)といった具合にロッド操作をしているように見える。
著者: へた釣り