久しぶりに手にした久里浜沖の縞の消えかけたご立派サイズのイシダイ。トルクのある引きが楽しいし、シャクリ続けて口を使わせるまでの誘いが面白い。平作丸まで問題なく電車&バスでたどり着けることが分かったのできっとまた行く。経験1戦だがこうかな?という釣り方の備忘録を。
イシダイの活性によって反応するシャクリの速度は変わってくる可能性はあるが、イシダイの魚信はエサを咥えたような前魚信がまずあり、前魚信があったらシャクリを止めるか、少し竿を持ち上げてハリスを張るとグンッと引き込むように出た。こういう魚信の出方がする魚(アジ、チダイなど)はシャクリは少し遅めの方が反応がよい傾向がある。まずはスティ5秒くらいからイシダイが食ってこないか探ってみる。
タナ取りは海面から指示が出るときもあるし、海底から仕掛けの長さ分巻いてと指示されることもある。おそらく潮が速いときは海面からタナ指示がでる。PE1.5号で釣っているとビシが流されにくいため、海面からの指示ダナ通りにタナを取るとほぼべた底になってしまった。マイナス2メートルくらい(海面から43メートルなら41メートル)で止めるのが正解と思う。そこから5~6メートルの幅を探る。50センチ刻みで12回シャクるとよい。ビシは下は全閉、上は12回シャクってオキアミが数粒残っているように調整する。釣行した日は潮がかなり速かったので上窓1/2開けくらいだった。
久里浜沖のイシダイ釣りはエサ取りとの戦いになる。油断すると魚信もなくオキアミがなくなっている。底付近であまりもたもたせずにすぐにシャクリ出す方がよく、最初の2メートル(4シャクリ)はスティ1秒以下にしてエサ取りが食ってきにくいようにするとエサ持ちがいくらかよくなった。オキアミは船宿で配布される物より硬く締めた物を持っていく方がよさそう。イカ短をオキアミと抱き合わせることでさらにエサ持ちがよくなる。イカ短にエサ取りの歯形が残ってくるのもあれこれ考えるヒントになる。
久里浜沖には想定外の大物が潜んでいる。イシダイと思われる前魚信があり、フロロ4号編み込みで作ってあった枝スを瞬殺された。その直後にもう一度魚信があり、そのとき釣れたのがその日の最大のイシダイだったのだからもうワンサイズ上のイシダイだったかも…あるいはワラサかな? ドラグはゆるゆる設定にしておいた方が不意の大物に対応できる。リールを巻き始めてから手応えに合わせてドラグを調整した方がよい。
船宿仕掛けも念のため購入したが、自作の仕掛けで問題なく釣れた。全長は3.6メートルで1.2メートルおきに均等に枝スを出した。枝スの長さは8センチ。船宿の仕掛けも10センチくらいだったのでシャクったときによく動くことを重視しているのが分かる。針はケン付真鯛(ナノスムースコート)の7号を使った。イシダイの硬い口をしっかり貫ける針だ。エサ取りがうるさいので夜行玉などは付けなかった。針の重みを消す真鯛フロートを下針の上に1つだけ付けた。
著者: へた釣り